2010-11-12
■ [筆記][漫画]石ノ森章太郎『トキワ荘の春』清流出版 
石ノ森章太郎の自伝(の一部)。もはや「愛知り」が駄法螺ワールドに突入してしまったので、きちんと史実もおさえておかなければならないかなあ。
- 作者: 石ノ森章太郎
- 出版社/メーカー: 清流出版
- 発売日: 2008/05
- メディア: 単行本
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『愛知り』的立場で言うと…
転の巻
光と翳と TOKIWASO TWILIGHT
笑わないでネ。と、ある夜、隣に寝ていた姉が話し出した。
××さんが好きなの。トキワ荘の、仲間の一人だった。
冗談じゃないヨ。病気なんだから。
弟が冷たく言った。病気を癒すのが先ず……というつもりだった。
姉が泣き出した。
石ノ森章太郎『トキワ荘の春』清流出版
これは……Fだね。間違いなく。
『愛知り』だとああいうエピソードを見せられているので勘違いされがちですが、Fにもロマンスエピソードがあったはずだ! はずだ!
いや、美男の赤塚かなあ……
トキワ荘…… 青春の仲間たちをご紹介します
この章をよむと、『愛知り』に何が描いてないのかが分かります。
- 寺田ヒロオさん
- 藤子不二雄さん
- 鈴木伸一さん
- 森安直哉さん
- つのだじろうさん
- 園山俊二さん
- 赤塚不二夫さん
- 横田徳男さん
- 長谷邦夫さん
- 水野英子さん
水野英子さんは四カ月しかトキワ荘にいなかったのか…… あと、赤塚氏にトキワ荘誘ってもらったわりに後ろの方へまわしたのは、赤塚派閥ゆえか?
安孫子氏は別に嫌いだから『愛知り』世界への参加を拒むのではなくて、自分の青春の中核を描きだしたくて『愛知り』の世界をフィクションで構成しはじめたのでしょう。トキワ荘の史実がきちんと検証されているからこその駄法螺なのであり、理想世界なのだと思います。『まんが道』の頃にそういう意図があったかどうかは分かりません(『まんが道』も事実に反する記述が多い。劇画大介とか)が、今はもう完全にノリだけで描いている気がしてなりません。
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