週休数日で主にスペインサッカーを分析
前回は、スラロームと正対の接続について見た。
ここでは、正対と浮きの関係を見る。 浮きとは、以下のような状態を指す。 軽く浮き上がり、歪みの少ないニュートラルな体勢を取る。 浮きについての詳細は、こちらを参照されたい。 cro 01分56秒 抜く部分を拡大すると以下のようである。 正対から、一度浮いてニュートラルな状態になることが見られる。 わかりにくい場合は、図を連続的に表示するとわかりやすい。 次も同様である。 以下に浮いた状態が見られる。 この場合、体の正面は相手を向いているものの、プレーベクトルが横を向いているため、正対としては弱い。 複数の守備者を相手にする場合にも、正対からの浮きが使われる。 次の図は、左が攻撃方向である。 final 75分47秒 守備者の体で隠れているが、連続表示させることにより、以下の図において浮いていることがわかる。 ここでは、わざわざ横を向いて正対した後に抜いている。 前に後ろ向きで正対する例を見たが、ここでは横向きで正対が行われている。 Ita 36分50秒 これは、以前に連続正対として見たものと類似している。 まず、最初の守備者と正対し、浮いている。 その後、次の守備者と正対している。 連続正対による1対複数の1対1への変換が見られる。 また、その過程で浮く動作が用いられている。 以前に見たように、浮くことの特徴は、正対から用いることによってより良く発揮される。 イニエスタのプレーは、その実例となっている。 次回は、浮くことと関連する動作を見る。
前回は、イニエスタの正対からのプレーを見た。
ここでは、スラロームと正対の関係を見る。 以前、スラロームは、正対と関連付けて初めて本当に意味があることを見た。 (参考:横を向きながらの移動、スラロームの導入) 次のものは、最初にスラロームを行い、その後正対に移っている。 横を向いた状態でコントロールを行う。 ボールを縦に弾き、そのまま前に抜ける。 この行動自体は、コントロールからのスラロームである。 その後、正対から一番左端の守備者を中央方向に押し込んでいる。 スラロームから正対への変化が見られる。 次も同様である。 cro 77分18秒 最初の相手を抜く際、体の正面は、相手を向いていない。 また、ボールを相手に向かって動かす動作も見られない。 これはスラロームに分類される。 その後、抜いた相手の前を横切り、次の守備者に向かう。 はっきりとした正対状態からパスを出す。 スラロームから正対への移行が見られる。 次も同様である。 final 25分20秒 パスを受けて二人の間を抜ける。 これは、スラロームである。 その後、中央の守備者に向かう。 ここでも、スラロームから正対への以降が見られる。 以前にも見たように、スラロームは正対と組み合わせて初めて意味がある。 イニエスタのプレーは、その実例となっている。 次回は、浮くことについて見る。
前回は、イニエスタが自ら正対した後、アウトサイドでパスを出す例を見た。
ここでは、インサイドでパスを出す例を見る。 完全に正対した状態から、いわゆるインサイド裏でパスをしている。 次は、一度アウトで切り返してインサイドで蹴る例である。 Irl 31分18秒 次も同様である。 cro 52分17秒 ここでは、カウンターから正対が用いられている。 カウンターといえば、なるべく早くスペースに走るイメージが一般的だと考えられる。 しかし、ここでは、自ら正対することで左右へのオプションを保ったまま味方を待つ様子が見られる。 以上から次のようなことがわかる。 イニエスタは、自ら正対を行い、正対を通してプレーしている。 正対の後、パス、ドリブル、両方の選択肢がある。 パスは、アウト、イン、両方を用いる。 前向き、後ろ向きに関係なく正対を行う。 カウンターにおいても正対を用いる。 次回は、スラロームと正対の関係を見る。 (参考:スラロームの導入)
ここでは、ユーロ2012におけるイニエスタの個人技について見る。
イニエスタのプレーの特徴として、正対があげられる。 正対とは、ボール保持者が体の正面を守備者に向けて相対することを言う。 例えば、次のようなプレーである。 Por 36分16秒 最初の段階で、スペースが開いているのは縦と中央方向である。 この状態からスペースに逃げず、一番近い守備者に向かう。 相手と正対する。 パスを出す。 自ら相手に向かい、正対した後に次のプレーを行なっている。 正対は個人技の核であり、サッカーにおいて最も重要な概念である。 これをできるか否かが、根本的な上手下手を分ける。 詳しい内容は、「下手とは何か」から連なる文章を参照されたい。 Ita 70分57秒 左にスペースのある状態で、自ら守備者に向かい正対している。 次も同様である。 自ら正対している。 次の例は、図の右が攻撃方向である。 流れは以下のようである。 戻りながら、相手と正対している。 このように、正対は下がりながら用いても有効である。 後ろを向いたプレーというと、ボールを失うことを恐れるあまり、相手から逃げまわる行動がよく見られる。 上のプレーは、まったく異なっている。 ここまでは、最終的にアウトで離すものを見た。 次に、インサイドで離すものを見る。
以前、下の形で浮く選手の例を見た。
プレーの全体は以下のようである。 浮いた状態 この選手の歩く様子は以下のようである。 歩きながら、自然な形で浮いている。 おそらく、プレーの中で自然に浮くためには、このような形で、歩く、走るという全ての動作の基本の中の基本から浮くことに適している必要があるものと考えられる。 また、サッカーにおける動作論を考える場合は、この点に強く留意すべきであると考えられる。
次のページ
>>
|
カレンダー
カテゴリー
最新記事
(10/23)
(10/23)
(10/22)
(10/22)
(02/27)
(02/27)
(02/27)
(02/27)
(02/15)
(02/15)
ブログ内検索
最古記事
(07/11)
(07/11)
(07/11)
(07/11)
(07/15)
(07/15)
(07/15)
(07/15)
(07/16)
(07/16)
アクセス解析
カウンター
|