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飲酒運転の職員を懲戒免職、宮川市長が謝罪
(10月23日付け)
 紋別市の職員(男性、30歳、市民生活部市民課市民係主事)が20日午前2時22分に道路交通法違反(飲酒検知拒否)で逮捕され、実際に飲酒運転だった事件を受け、紋別市の宮川良一市長は22日、市役所内で記者会見を開き、事件の概要を説明するとともに「職員がこうした事態を起こし、市民にお詫びしたい」などと謝罪。職員について22日付けで懲戒免職処分としたことを明らかにした。飲酒運転に対する処分が厳罰化された平成19年4月以降、紋別市で実際に処分が行われるのは今回が初めて。
 市の説明によると、この職員は19日午後6時30分から市民生活部の他の職員19人とともに親睦ボウリング大会に参加。引き続き15人が参加する懇親会、11人が参加する2次会に出席した。その後は他の職員と別れ1人で、20日午前0時ごろから2軒の飲食店に立ち寄り、それぞれ1杯ずつ飲酒したという。
 その後、駐車場に停めていた車に乗り込んで寝入り、目が覚めたところで帰宅のため車を運転。落石町5丁目の道路上で蛇行運転していたことから、紋別警察署のパトカーに停止を求められた。
 しかし職員は警察官による酒気検査に応じず、道路交通法違反(飲酒検知拒否)で逮捕された。その後の検査で同法の基準(0.15ミリグラム)を上回る、呼気1リットルあたり0.4ミリグラムのアルコールが検出されたという。事情聴取等の終了に伴い、20日午後5時30分に釈放されている。
 この職員は21日、宮川市長ら市幹部と面談し「目を覚ました時に、何も考えず運転してしまった。ご迷惑をかけ申し訳ございません」などと反省の弁を述べたという。
 会見の冒頭、宮川市長は「(市の)職員に対してはこれまでも交通違反等で市民の信頼を失墜するようなことの無いようにと注意指導を行ってきたが、このような事態になったことを深く反省し、市民にお詫びしたい」と述べ、同席した棚橋一直副市長、井馬千里総務部長、姫田潤市市民生活部長ら市幹部らとともに「申し訳ございませんでした」と頭を下げた。
 再発防止に向けては「職員の交通安全に対する研修を再度行うほか、日々の朝礼などで法令確認等を徹底したい」との考えを述べた。

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