詐欺未遂:容疑で組幹部4人逮捕−−警視庁 /東京
毎日新聞 2012年10月25日 地方版
海外旅行中に食中毒になったなどと偽り、保険金をだまし取ろうとしたとして、警視庁組織犯罪対策4課は24日、指定暴力団住吉会系組長、山家(やんべ)幸弘容疑者(45)ら暴力団幹部4人を詐欺未遂容疑で逮捕した。同課は4人が現地で偽造された診断書などを入手したとみて詳しい経緯を追及する。
逮捕容疑は昨年11〜12月、フィリピンを旅行した直後に「金貨などの買い物中にバッグを盗まれ、その後、レストランで食中毒になって病院で治療を受けた」などと損害保険会社にうその申告をし、偽造された診断書などを提出して海外旅行傷害保険金約200万円を詐取しようとしたとしている。
組対4課によると、山家容疑者ら3人が容疑を否認し、1人が認めているという。
山家容疑者らは出発前に成田空港で1人3000円の海外旅行傷害保険に加入していた。しかし、治療費が1人数十万円もしたことを保険会社が不審に思い、現地調査をしたところ、金貨を買ったと主張した店の所在地にはケーキ店しかなく、病院でも治療を受けていないことなどが判明したという。
〔都内版〕