なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。
参考食品安全情報ナビbyましゅうさん
2012-09-25
■[ASA]ASA裁定
- Healthy for Life
19 September 2012
http://www.asa.org.uk/Rulings/Adjudications/2012/9/Healthy-for-Life/SHP_ADJ_202274.aspx
スクアレン入りサメ軟骨が関節炎やリューマチ、関節痛に効くという宣伝が医薬品としての認可を得ていないので違法
- Pfizer Ltd
19 September 2012
http://www.asa.org.uk/Rulings/Adjudications/2012/9/Pfizer-Ltd/SHP_ADJ_190812.aspx
フォローアップミルクの宣伝。ファイザーの製品が他のメーカーの製品や他のものと比べて「ベスト」であるという根拠がない
- Radblock Ltd
19 September 2012
http://www.asa.org.uk/Rulings/Adjudications/2012/9/Radblock-Ltd/SHP_ADJ_200462.aspx
携帯電話の電磁波から守るという製品に根拠がない、電磁波が有害という根拠もない
- The Trump Organization LLC
http://www.asa.org.uk/Rulings/Adjudications/2012/9/The-Trump-Organization-LLC/SHP_ADJ_195478.aspx
風車反対団体の宣伝は誤解を招くものである
■[KFDA]エフェドリン(ephedrine)含有食品流通•販売禁止及び回収措置 - エフェドリン、食品に使用できない成分 –
2012-09-11
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=2&seq=18565&cmd=v
食品医薬品安全庁大邱地方庁はインターネット販売されていた「舎岩五行食D+」製品から食品に使うことができないエフェドリンが検出されたため流通販売禁止及び回収措置した。
■[KFDA]種子、正しく食べると薬!間違って食べると毒! - 種子の種類別安全な摂取のためのガイドライン提供 –
2012-09-10
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=2&seq=18555&cmd=v
食品医薬品安全庁は最近堅果類など植物の種子が健康に良いとされて人気が出ているが、一部の種子には毒性があり注意が必要だと発表した。
・ 植物種子は脂肪(不飽和脂肪酸)、 タンパク質、炭水化物、ビタミン、 無機質など栄養豊富だが、 一部の種子は自分を守るために青酸配糖体などの自然毒素を含むので正しい摂取方法が重要である。
〈毒性があるため注意が必要な種子〉
・ 青梅(果肉含む)はシアン(青酸)配糖体を含むため酒につけたり砂糖に漬けるなど自己消化によりシアン配糖体を分解させた後で摂取しなければならない。
※ シアン(青酸)配糖体 : そのものは有害ではないが, 酵素によって分解されてシアン化物を生成して過剰摂取では死亡することもある(加熱すれば酵素が不活性化されるため毒物が生成できない)
・銀杏はシアン配糖体と同時にメチルピリドキシンという毒性物質を含むため必ず加熱して食べなければならないし, 大人は一日 10個未満, 子供は 2~3個以内にしなければならない。
※ メチルピリドキシン : 一度に大量を食べれば意識喪失等発作を起こしひどい場合死亡することもある(加熱しても毒性は残る)
○ 亜麻仁もシアン配糖体を持つので摂取前には水に長期間つけてから何回も洗ったり炒めて(200℃, 約 20分) 毒素をとり除いてから食べなければならないし, 1回 4g, 一日 16g(約 2さじ) 以上取らないほうが良い
<食用可能な種子の攝取時注意事項>
・一般的に摂取制限がない種子にはピーナッツなど堅果類や胡麻、コーヒーなどがある.
ピーナッツは高脂肪低タンパク高カロリー食品で夏季にはかび毒素(アフラトキシン)が生じやすいので冷たく乾燥した所に保管しなければならない。代表的なアレルギー誘発食品なのでアレルギー反応のある人は注意しなければならない.
・くるみは不飽和脂肪酸(特にオメガ-3), ビタミンB1が豊富な高カロリー食品で、皮を剥いたくるみは酸敗しやすいので冷蔵保管した方が良く、 酸敗臭がするものは食べないほうが良い.
・またアーモンド品種の中でも野生アーモンド(bitter almond)はシアン配糖体含量が非常に高いので苦い味のするアーモンドは食べないほうが良い.
※ 国内流通アーモンドはシアン配糖体がない sweet almond 品種
・小豆はサポニン成分を含むので料理時には水に浸した後最初のゆで水は捨ててまた水を注いで煮た方が良い.
・果物では思わず種子を一緒にたべてしまう場合があるが、食べることができる実でもその種子は毒性があり得るので食用可能可否が分からない時は食べてはいけない.
・杏、桃、梅などの種子にはシアン配糖体含量が高いので食べてはいけない.
<家庭で直接採油が不可能な種子>
※ 採油: 種子から油を絞る過程
・在来種ナタネには心臓疾患を起こす毒性物質であるエルカ酸(erucic acid)と甲状腺障害を起こすグルコシノレートが入っているため家庭では食用及び食用油を採油する目的に使ってはいけない.
※ 流通する菜の花油(菜種油)は毒性物質をとり除いた品種(キャノーラ)を利用して別途精製工程を経て生産されるので安全
・トウゴマ リシンという毒物を含むため食用及び採油目的に使ってはならない
※ リシン : 嘔吐, 溶血性胃腸炎, 腎障害, 血圧及び呼吸低下などを起こして重症では死亡することもある
※ 食品添加物及び医薬用ひまし油は精製により毒物をとり除いたものである
食品医薬品安全庁はこの情報提供により消費者がより元気で安全に種子類を取ることを期待する。 食べられる種子でも正しい摂取方法で適正量を食べ、食用可能かどうかよく分からない場合には食べないほうが良い。
■[KFDA] ‘11年食品及び食品添加物の生産実績分析結果発表 - 前年同期比14.6%成長 –
食品安全政策課 2012.09.20
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=1&seq=18625&cmd=v
食品医薬品安全庁は 2011年食品及び食品添加物生産実績を分析した結果、総生産が 44兆4,483億ウォンで前年対比 14.6% 成長だったと発表した。
業種別生産は加工食品が 36兆1,819億ウォンで全体の 81.4%を占め、 器具及び容器包装5兆5,939億ウォン(12.6%), 健康機能食品 1兆3,682億ウォン(3.1%), 食品添加物 1兆3,043億ウォン(2.9%)の順だった。
'11年食品輸出は主に航空会社機内食で消費するお弁当類が 3,300億ウォンを記録して '10年に引き続き 2年連続輸出 1位を占め、その後は白砂糖 3,034億ウォン, その他水産物加工品 2,802億ウォンなどの順序だった.
<食品産業貿易収支赤字継続>
去年の食品産業貿易収支赤字規模は 24% 増の 4兆9,303億ウォンで赤字が持続している食品輸入は前年(6兆9,249億ウォン) より 22.8% 増えた 8兆5,014億ウォンであり、輸出は 3兆5,711億ウォンで前年(2兆9,668億ウォン)より 20.4% 増えた。
■[KFDA]秋夕名節迎え、 ‘健康機能食品’正しい購入要領
栄養政策課 2012.09.20
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=1&seq=18624&cmd=v
食品医薬品安全庁は中秋を迎えてプレゼント用に健康機能食品を購入しようとする消費者に ‘健康機能食品の正しい購買の要領及び注意事項’ などの情報を提供する。
〈健康機能食品購買要領〉
・製品表示面の ‘健康機能食品文言及び図案’ 表示を必ず確認する.
特に, 冬虫夏草, ニンニク類など伝統的に健康に良いと思われて広く販売されているいわゆる「健康食品」は食品医薬品安全庁から安全性及び機能性が立証されていない製品で、包装に ‘健康機能食品’という文言と図案がない.
・虚偽•誇大広告に目が眩んではいけない.
健康機能食品は疾病治療に処方される 薬ではないので健康機能食品の機能性を過度に宣伝したり疾病の治療や予防を主張する表示•広告などに目が眩んではいけない
■[KFDA]調理中、自然に発生する有害物質の低減化方法を提供!
汚染物質課 2012.09.18
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=1&seq=18608&cmd=v
食品医薬品安全庁は家庭での料理中に生成する有害物質に関する情報と発生を減らすための正しい料理法などが収録された広告用リーフレットを配布する。
去る 2011年国内消費者を対象に有害物質についてのアンケート調査を実施した結果、アクリルアミドなどのような食品の製造・加工中に生じる有害物質に対する理解度が一番低かった。
首都圏に居住する 20歳以上の成人男女 1,200人を対象に調査したところ料理で生じる有害物質(5.07%)に対する認知度が一番低く、次いで包装容器化学物質(11.47%), カビ毒(11.81%) の順序だった.
食品医薬品安全庁は家庭などで料理により発生する有害物質ではアクリルアミド、カルバミン酸エチル、ベンゾピレンなどが代表的で、正しい料理習慣などで十分に低減化できると説明した。
フレンチフライ, ポテトチップ, じゃがいもスナック類など揚げた食品に含まれる可能性の高いアクリルアミドは澱粉が多いじゃがいもや穀類などを高温で加熱すると温度と時間に依存して生成量が増加するので、料理の時は 120℃ 以下の温度でし、てんぷら温度は 175℃を超えないように、オーブンでも 190℃を超えて長時間料理してはいけない。
アクリルアミドは炭水化物の多い食品を高温料理した時アスパラギン酸と糖が化学的な反応をして生じる物質である。.
家庭で梅など核果を原料にした梅酒などに主に生成されるカルバミン酸エチルは核をとり除いた後つけて, 25℃ 以下の温度で保管すると生成を減らすことができる.
カルバミン酸エチルは無色無臭の物質でエチルアルコールが食品にあるシアン化合物などの化学成分と反応して生成し高い温度ではその反応速度が早くなる。
家庭や屋外で好んで食べる炭火焼で食品の不完全燃焼により発生するベンゾピレンを減らすためには火が直接肉に触れないように焼き網より鉄板を使わなければならない。黒く焦げた部分はとり除いてなるべくなら炭火焼き、てんぷら、炒める、より蒸す、煮るなどの料理方法を利用しなければならない。
食品医薬品安全庁はこの広告用リーフレット配布が消費者たちの有害物質に対する理解の向上と正しい食習慣文化形成に役立つことを期待し、今後とも消費者に有用な生活情報を製作発刊して行く。詳しい内容はホームページで確認できる。
■[KFDA]日本の原発関連食品医薬品安全庁の対応と管理動向〔36〕
輸入食品課/危害情報課 2012.09.21
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=1&seq=18642&cmd=v
食品医薬品安全庁は長野県産きのこ類に対して 2012年 9月 21日から暫定輸入中断措置したと発表した。
この措置は日本政府が摂取または出荷制限する品目に対して暫定輸入中断対象に含む事にして以後 30番目に追加されたものである。
去年 3月以後該当地域で生産されたきのこ類が韓国に輸入された実績はない。
- 日本の原発関連食品医薬品安全庁の対応と管理動向〔35〕
輸入食品課/危害情報課 2012.09.17
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=1&seq=18600&cmd=v
食品医薬品安全庁は栃木県産栗に対して 2012年 9月 17日から暫定輸入中断措置したと発表した。
この措置は日本政府が摂取または出荷制限する品目に対して暫定輸入中断対象に含む事にして以後 29番目に追加されたものである。
去年 3月以後該当地域で生産された栗が韓国に輸入された実績はない。
■[KFDA]秋登山、野生毒キノコ摂取に注意してください!
食中毒予防管理課 2012.09.17
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=1&seq=18599&cmd=v
食品医薬品安全庁は誤った常識で秋期山行や秋夕に毒茸を採取したり食べたりして食中毒の発生する事例が多いため格別の注意をお願いする。
‘07年から ’11年の間に毒茸による食中毒発生患者数は ’07年 15人, ’10年 11人, ’11年 6人で絶えず発生している。
<食用きのこに対する誤った常識>
色が派手ではないきのこ、 縦に裂けるきのこ、台に帯があるきのこ、虫食いきのこ、料理に入れた銀のさじやはしが変色しないきのこは食べることができるというのは誤った常識だ.
国内に生えるきのこは約 1,600余種類にのぼるがこのうち食用可能な野生きのこはシイタケなど 20余種類に過ぎない。
■[KFDA]海外インターネットサイトの販売商品購入注意!!
食品管理課/化学物質課 2012.09.14
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=2&seq=18584&cmd=v
食品医薬品安全庁は海外インターネットサイトで性機能改善などの効果を標榜して販売中の23製品を収去して検査した結果、9件から食品に使うことができない有害成分が検出されたと発表した
今回の検査は性機能改善標榜製品11件, ダイエット効果標榜製品 7件, 筋肉強化標榜製品 5件を対象に実施した.
性機能改善を標榜した 5件からデメチルチオシルデナフィルがカプセルあたり 49.7mg, 54.7mg検出, タダラフィルがカプセルあたり10.8mg, 11.8mg,バルデナフィル 16.2mgが検出された.
Black-Mamba 製品からはヨヒンビンがカプセルあたり 7.8mg 検出された。
ダイエット効果などを標榜した 3件からはデスメチルシブトラミンがカプセルあたり15.5mg, センノシドAが1.6mgなどが検出された
■[FDA]Mojo Nightsと Mojo Nights for Her:リコール 表示されていない医薬品成分
Mojo Nights and Mojo Nights for Her: Recall - Undeclared Drug Ingredient
Posted 09/21/2012
■[EFSA]魚の飼料添加物としてのBactocell (Pediococcus acidilactici)の有効性に関する科学的意見
Scientific Opinion on the efficacy of Bactocell (Pediococcus acidilactici) when used as a feed additive for fish
EFSA Journal 2012;10(9):2886 [6 pp.].
24 September 2012
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2886.htm
Bactocellは既にサケ類には認可されている。シーバスでの研究が提出され、発達に有益である可能性が示された。
■[NHS]抗酸化物質の多い食事が心臓発作リスクを減らせる
Behind the Headlines
Diet rich in antioxidants can cut heart attack risk
Monday September 24 2012
Daily Telegraphが「抗酸化物質の多い食事が心臓発作リスクを減らす」と報道した。さらに「1日に7単位の野菜や果物を食べる高齢女性は2.4単位食べる場合より10年にわたる心臓発作リスクが20-29%少ない」という。このニュースは心疾患のない3万人以上の女性を含む大規模研究に基づく。研究者らは参加者の食生活について質問し、その後10年の心臓発作を追跡した。また研究者らは女性の食事の抗酸化物質の量を推定しそれが心臓発作リスクと関連するかどうかを調べた。その結果食事中の抗酸化物質の量が多い(1日あたりの野菜や果物の摂取量が6単位以上)女性は少ない女性より10年で20%心臓発作になるリスクが低かった。
残念ながら、簡単な解決方法として、健康的なバランスのとれた食生活の代わりにビタミンやサプリメントを摂った人では同じような予防効果はなかったという研究が既にある。研究者らは重要なのは抗酸化物質の量ではなくいろいろな食品源であろうと想定している。
この研究は野菜や果物や全粒穀物の抗酸化物質があなたにとって良いということを証明したものではない。単純に野菜や果物をたくさん食べることが心臓発作で死ぬ可能性を低くすることを確認した。
■[RIVM]Dodewaard原子力発電所の換気中の放射性物質の対抗的専門家による測定
Contra-expertise on determination of radioactivity of ventilation air of the nuclear power plant Dodewaard. Period 2007 – 2010
2012-09-24
http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/610330111.html
自主測定結果の信頼性を担保するための外部専門家による測定。以下同様
- Contra-expertise on the determination of radioactivity of waste water and ventilation air of COVRA N.V. Period 2010
http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/610330110.html
- Contra-expertise on determination of radioactivity of waste water and ventilation air of Urenco Nederland B.V. Period 2010
http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/610330109.html
- Contra-expertise on the determination of radioactivity of waste water and ventilation air of NRG. Period 2010
■[EU]FVO査察報告書
タイ 生きた動物と動物製品の、動物用医薬品のコントロールを含む残留物質と汚染物質のモニタリングの評価
TH Thailand - evaluate the monitoring of residues and contaminants in live animals and animal products, including controls on veterinary medicinal products
http://ec.europa.eu/food/fvo/rep_details_en.cfm?rep_inspection_ref=2012-6560
2012年4月24日から5月4日までに行われた査察の報告書
■[論文]EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より
- 教授の本が石炭による健康ハザードの「沈黙の流行」を明らかにする
Professor's book reveals the 'Silent Epidemic' of health hazards caused by coal
24-Sep-2012
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-09/uab-pbr092412.php
バッファロー大学名誉教授Alan H. Lockwood医師が"The Silent Epidemic: Coal and the Hidden Threat to Health"という本で伝えているメッセージは石炭がヒトを殺している、である。石炭を燃やすことで生じる汚染物質ががん、心疾患、呼吸器疾患、脳卒中による死亡に寄与しているがほとんどの人は全く気がついていない。
- 韓国の宦官は去勢されていない同胞より長生き
ScienceNOW
Korean Eunuchs Outlived Uncastrated Peers
byGisela Telis on 24 September 2012
http://news.sciencemag.org/sciencenow/2012/09/korean-eunuchs-outlived-uncastra.html?ref=hp
工業化された社会では女性は少なくとも平均5年は男性より長生きする。科学者はこの差が健康的生活習慣から細胞の丈夫さまでいろいろな原因によるとしてきたが、新しい去勢男性の研究では男性の短命にテストステロンが関与することを示唆する。
テストステロンが寿命に影響するという考えは新しいものではなく、去勢した犬やその他の動物はしばしばそうでない動物より長生きする。しかしヒトでの研究は難しい。
韓国歴史研究所と韓国大学の研究者らは宦官の家系図をもとに、81人の宦官の寿命を同定し、宦官は同胞より14-19年長生きであることをCurrent Biologyにオンライン発表した。
■[論文] ビスフェノールAについて2件
- ビスフェノールAはアカゲザルの胎児の卵巣での初期卵形成と卵胞形成に影響する
Bisphenol A alters early oogenesis and follicle formation in the fetal ovary of the rhesus monkey
Patricia A. Hunt et al.,
http://www.pnas.org/content/early/2012/09/18/1207854109.abstract
400 μg/kg body weightの重水標識BPAを1日一回、あるいは皮下にカプセルを埋めて非共役BPAの血清中濃度が2.2-3.3 ng/mLになるようにした。投与時期は妊娠50-100と100-終わりまで。N=5-6。胎児の卵巣を調べている。
(この指標の生物学的意味がよくわからない、ベースラインも不明だが対照群との差は少しだけのように見える)
これがニュースで
日常の化学物質は(孫の)流産や先天異常と関連
Everyday chemicals linked to miscarriage and birth defects
24 Sep 2012
telegraph はRichard Sharpe教授の「ヒトで検出される量の数百倍」というコメントを掲載している
一方こちらは子どもの肥満と関連
- 尿中ビスフェノールA濃度と子どもや若者の肥満頻度
Association Between Urinary Bisphenol A Concentration and Obesity Prevalence in Children and Adolescents
Leonardo Trasande, MD, MPP et al.,
JAMA. 2012;308(11):1113-1121
http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1360865
2003-2008のNHANESの6-19才2838人のデータの横断解析。1047人(34.1%)が過体重で590人(17.8%)が肥満。尿中BPA濃度が最も低い1/4は肥満頻度が10.3%と一番少なく、最も多い1/4の肥満は22.3%と多かった。ただし黒人とヒスパニックでは関連が診られない。
(普通にたくさん食べるヒトが肥満なだけに見えるのだが)
BPA, child obesity tie suggested by study
September 24, 2012
http://newyork.newsday.com/news/health/bpa-child-obesity-tie-suggested-by-study-1.4032530
■その他ニュース等
モンサントによるラウンドアップ除草剤とラウンドアップ耐性遺伝子組換えトウモロコシの長期毒性についてのコメント
Monsanto Comments
Long term toxicity of a Roundup herbicide and a Roundup-tolerant genetically modified maize.
http://www.monsanto.com/products/Documents/ProductSafety/seralini-sept-2012-monsanto-comments.pdf
セラリーニらの論文への反論
科学的指摘事項はともかく、一番最後、セラリーニらがグリホサートやその他化学物質の有害影響と主張するものが自分たちの関係者が販売する(Sevene Pharmaという会社)ホメオパシーレメディで予防できると主張しているというのが驚き。
ホメオパシーと明示してあるわけではないようだが植物を水アルコール混合液に浸した(この時点で1/10)ものを70%アルコールで10-4から10-5に希釈してそれを培地に2%使う、というもの。普通に植物の有効成分の作用をみたいと考えれば濃縮すべきところを希釈しているので。しかもグリホサートとビスフェノールAとアトラジンという、活動家のみが実際に有害影響を及ぼしていると主張している毒性メカニズムは全く違う化学物質に万能らしい。なんと都合の良い主張だろう・・・もともと根拠のない不安を与えておいて、ほとんど水のレメディで治るとしてお金を取る稼業。ずいぶんとすばらしい市民の味方だこと。