大卒、終身雇用といったレールが崩壊する中で、自分の生き方を見つけないとだめだよなぁ、と日々自分に言い聞かせています。
「あなたは」どういう風に生きたいの?
大分前に「大企業に勤めるという将来に希望が持てない」と悩む就活生と出会いました。これ、とっても象徴的で、毒のような悩みだと思うんですよね。
僕が社会人になった2009年には、「大企業に勤める=幸せ」という図式はそれなりに保たれていたように記憶します。僕自身、そうして迷うことなく大企業に就職しましたし。
しかし、たった3年で世の中は変わってしまいました。今や「大企業に勤める」のみならず「企業に勤める」ということが、幸せと直結していないかのような空気感さえ漂っています。「ノマド」がホットトピックになっているのは、旧来的な「会社」が制度疲労を起こしている証拠だと僕は思います。
こういう時代はなかなか酷で、自分の生き方に自信を持つことが難しくなります。「会社」というレールに載ったら載ったでどこか不安が拭えないですし、かといって僕のようにレールから外れても、そっちの方が不安定だったりします。
僕自身、子どもがもうすぐ生まれるので、自分の生き方については再び悩み始めています。これで本当に食べていけるのか、子どもをちゃんと育てられるのか。やっぱり会社員に戻った方が安定していいんじゃないか。
会社員になることはやぶさかではないのですが、やっぱり僕はまだ物書きというキャリアを突き詰めたいと考えています。支出を減らせば、低収入でも楽しく生きていけますし。年収300万以下でも、やりたいことをやって、人助けもして、畑で野菜でも育てながら、家族三人楽しく生きていける、そんな人生を歩みたい気分です。
無批判に、盲目的にレールに載っていれば幸せな人生が待っている、という話はもうナンセンスです。これからの時代は、自己批判、自己点検を重ねて、「いったい自分はどういう風に生きていかないといけないのか」という問いに対する、納得できる答えを見つけないといけないのでしょう。
11月からがっつり産休に入るので、改めてそんなことを思いました。うまく既存のゲームから降りて、自分なりのゲームルールの中を生きていきたいものです。
関連本。この本の著者、山崎氏は素晴らしくゲームを降りている人だと思います。