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都知事らが福島第一原発を視察
10月24日 19時26分

都知事らが福島第一原発を視察
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福島県を訪れている東京都の石原知事は24日、東京電力福島第一原子力発電所を視察し、そのあと「事故は大きな反省点だが、その事故をもって、人間がせっかく開発した新しい技術体系を放り出すのは愚かだと思う」と述べ、事故を受けて原子力発電をやめるという考えは適切ではないという考えを示しました。

23日、福島県郡山市で開かれた関東地方知事会に出席した東京都の石原知事は、24日、茨城県の橋本知事と群馬県の大澤知事と共に、東京電力福島第一原発を視察しました。
石原知事らは廃炉に向けて作業に当たっている東京電力の社員などが詰めている施設を訪れ、高橋毅所長から、高い放射線量のなか、4号機で使用済み燃料の取り出し作業が進められていることなどについて説明を受けていました。
そのあと、一行は水素爆発で原子炉建屋が壊れた1号機や3号機、それに4号機の前などをバスで通って建物の壊れ具合などを見て回りました。
東京電力によりますと、事故後、福島第一原発に福島県以外の知事が視察で入るのは初めてだということです。
視察のあと石原知事は、記者団に対して「大きな事故であり、原子炉を冷却できずに水素爆発を起こしたのは大きな反省点だが、その事故をもって、人間がせっかく開発した新しい技術体系を放り出すのは愚かだと思う」と述べ、事故を受けて原子力発電をやめるという考えは適切ではないという考えを示しました。
また、茨城県の橋本知事は「原発に行く途中の町は静まりかえり、今も人が住めないことを考えると、何にも増して安全が最優先で、安全をしっかり確保できないと、原発を稼働させることはできないという思いを持った」と述べました。群馬県の大澤知事は「群馬県でも農畜産物の風評被害があるが、原子力で作られる電力は必要だ。しっかりとした検証をして原子力発電について考えないと、日本の将来に大きく関わる問題だ」と述べました。

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