特別展:「広島の路面電車100年」 開業から街と共に歩む 市郷土資料館、12月16日まで /広島

毎日新聞 2012年10月21日 地方版

 今年開業100周年を迎える広島電鉄に関する歴史的資料や、運行に関わる道具などを展示する特別展「広島の路面電車100年」が20日、市郷土資料館(南区)で始まった。往時をしのぶ映像資料や、記念切符、道具などファン垂涎(すいぜん)の品の他、1912(大正元)年の開業前に軌道を敷設するため、同社が県に提出した土地収用の報告書など約300点を紹介している。12月16日まで。

 特別展では、大正時代、戦前の昭和、被爆直後の広島市内を走る路面電車の様子を収めたビデオを上映するとともに、広電と広島の街の発展の軌跡をたどるパネルを展示。また、カープ優勝時などに発行された記念乗車券もずらりと並ぶ。行き先表示板や昭和初期発行の社債券など、個人所蔵の資料も多く展示。土地収用に関する書類の「地上建物図」(複製)には、立ち退き予定の建物の間取りが詳細に記されており、当時の家屋の様子を知る貴重な資料となっている。

 展示会に訪れた南区の新谷義信さん(52)は「路面電車の雰囲気が好き。今日も広電に乗って来た。昔の記念切符がとても興味深かった」と話した。特別展担当者の牛黄蓍(うしおうぎ)豊さんは「自家用車の普及により直面した路面電車廃止の危機を乗り越えてきた広電と、共に発展してきた広島の街の歩みを知って欲しい」と話している。

 開館時間は午前9時〜午後5時。毎週月曜休館。入館料は大人100円、高校生以下50円。毎週日曜日の午後1時半から、約20分間の無料ガイドもある。【吉村周平】

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