二葉山トンネル建設問題:松井・広島市長、住民直接対話30日に /広島

毎日新聞 2012年10月24日 地方版

 広島高速5号の二葉山トンネル(東区)建設計画を巡り、広島市は23日、松井一実市長と地元住民との対話を30日午後3時から、東区民文化センター(東区東蟹屋町)で開くと発表した。松井市長と住民の直接対話は初めて。松井市長は当日の意見も参考にしながら、来年度予算案の編成を踏まえて年内に着工の可否を判断する。

 トンネル建設問題では、有識者の検討委員会は8月の会合で、「安全な建設は可能」とする報告書をまとめた。しかし、一部委員が「同意できない」と退席するなど混乱し、地盤沈下などを懸念する住民の反対も続いている。9月には市が報告書の説明会を開催したが、松井市長は出席しなかった。

 今回の対話の会では、住民側から計画予定地周辺の6団体の代表(1団体3人以内)が出席し、各団体が10分以内で意見を表明。松井市長が総括的に考えを述べる。代表以外の住民は別室のスクリーンで傍聴できるよう準備を進めている。

 広島高速5号は、JR広島駅北と高速1号温品ジャンクション間4キロを結び、二葉山に約1・8キロのトンネルを建設、都市部へのアクセスを向上させる計画。対話の会に出席を予定している「牛田東一丁目町内会」の竹村文昭副会長(70)は「検討委員会の報告書は信用ならない。市長には安全をもう一度検証してもらいたいと言いたい」と話した。

 松井市長は開催を前に毎日新聞の取材に答え、ゆめタウンなどを展開するイズミの本社移転が決まるなど、広島駅北口の再開発が加速していることに言及。「間違いなく広島の陸の玄関になるというイメージが出てきている。開発が活性化する中で、トンネルの利便性もますます高まる可能性がある」と述べた。一方で住民の不安は解消されておらず、「(事業を)やるための諸条件は頭に入っており、その場でどれだけ言えるか」と話すにとどまった。【中里顕】

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