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'12/10/24

山口市唯一の映画館に幕



 山口市泉都町の「山口スカラ座」が11月1日を最後に半世紀余りの歴史に幕を下ろす。山口市内で唯一の映画館だったが、入館者の減少に歯止めがかからなかった。日本映画製作者連盟(東京)によると、都道府県庁所在地で映画館がゼロになるのは奈良市に次いで2番目という。

 1960年に開館。現在は4スクリーン、計530席ある。経営する丸三商事(山口市小郡下郷)によると、ピークの1975年ごろは1日約4千人が訪れ、立ち見客の出る日が続いたという。しかし、最近は入館者が大幅に減少していた。同社は「自宅でも衛星放送やDVDで映画を見ることができる時代。これから先、入館者が増えるかどうか分からず、リスクを負えないと判断した」と閉館理由を説明している。

 毎月1、2回利用する同市矢原の喫茶店経営藤村芳子さん(65)は「気に入っていたのでとても寂しい」と惜しんでいた。

【写真説明】11月1日限りで閉館する山口市唯一の映画館「山口スカラ座」




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