1866年にフランス艦隊が韓国の江華島を攻撃した際に持ち帰った朝鮮王朝の王立図書館「外奎章閣」の所蔵図書が14日に、145年ぶりに祖国韓国に戻ったという。これは、日本が韓国に引き渡す予定の「朝鮮王朝儀軌(ぎき)」の姉妹本である。
韓仏両政府は昨年11月の首脳会談で、フランス側が韓国側に対して5年ごとに更新する形で貸与することで合意した。今回は第1次返還分として、外奎章閣図書296冊のうち75冊が韓国に戻った。
1993年9月に当時のミッテラン仏大統領が訪韓して引き渡しの意思を示しながらも実現がずいぶん遅れてしまったが、まあこの際良しとしよう。
しかし、フランス在住の朴炳善(パク・ビョンソン)博士は、他ならぬ韓国のものであるはずのこれら文化財が、
フランスから「返還」ではなく「貸与」されたことに遺憾の意を表明した。さらに朴博士は、外奎章閣図書と共に略奪された玉冊文(王妃の徳を称賛した文章を玉に刻んだもの)など別の文化財の返還も実現させたいと述べている。
かつて韓国から略奪した文化財を、まがりなりにも返そうとするフランスの努力は私としても一応は評価したいところだが、やはり朴博士の言うとおり物足りなさが残る。
一方、私も昨年11月に言及した、
日本から韓国への「朝鮮王朝(王室)儀軌」などの文化財返還の件についてだ。こちらは5月に韓国に戻る予定であったとのことだが、もしや今後も大震災を名目に延期を続けるのではあるまいな? そのようなことがないよう願いたいところだ。
とにかく、人から勝手に奪い取ったものは素直に返せということである。フランスも、そして日本もな。
ソース:
朝鮮王朝図書、145年ぶりに仏から里帰り - 朝日新聞仏から返還の外奎章閣図書、145年ぶり韓国の地に - 聯合ニュース外奎章閣図書:「玉冊文の返還も実現させたい」(上) - 朝鮮日報外奎章閣図書:「玉冊文の返還も実現させたい」(下) - 朝鮮日報
[ 2011/04/14 23:59 ]
韓国・朝鮮 |
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昨日は私が作った「
本当の東アジア地図」を公開したが、今日はいくらか前にネット上で拾った、ネット右翼どもが作ったバカ丸出しの妄想アジア地図を何枚か紹介する。諸君も是非とも、私が作った地図では考えられないような奴らのバカさ加減を指をさして笑ってやってくれたまえ。
なお、これらの地図をそのまま掲載して奴らを喜ばせるようなことはしたくないので、地図および奴らの大好きな日章旗に「×」を付けた上で掲載する。
一枚目のバカウヨ地図。中国から台湾とチベット(チベット自治区)、東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)、南モンゴル(内モンゴル自治区)を独立させろと主張しているが、日本からアイヌモシリ(北海道)と琉球(沖縄)を独立させろとは絶対に言わない。また、朝鮮半島が分断されたままでも知らんぷり。
二枚目のバカウヨ地図。チベット、東トルキスタン、南モンゴルに加え、さらに満州まで独立させろと主張している。日帝の傀儡国家であった「満州国」を復活させるつもりか? ネット右翼ならやりかねんな。また、一枚目と以降の地図にも言えることだが、「チベット」の範囲がチベット自治区だけでなく青海省や四川省などにまで及んでいる。しかも中国を「支那」と呼称。
三枚目のバカウヨ地図。ついに中国だけでなくロシアにも喧嘩を売り始めた。なにが「シナスタン」だ、バカめ。台湾、チベット、満州を中国から独立させるのはもとより、中国から切り離した南モンゴルとロシアの一部地域(モンゴル族居住地か?)をモンゴル国に併呑させ、さらに東トルキスタン(ウイグル)をカザフスタンなど数ヶ国と合併させて「テュルク回廊」(トルキスタン)なるものを造れとまで主張。ロシアからはシベリア連邦と極東連邦という国を独立させろと主張している。しかもちゃっかり日帝時代のごとく千島列島と南樺太を掠め取っており、かつ、やはりアイヌや琉球の存在は完全に無視。そして朝鮮半島分断状態もやはり知らんぷり。
四枚目のバカウヨ地図。台湾、チベット、ウイグルを中国から独立させろと主張し、南モンゴルをモンゴル国に併呑させろと主張するのは言うまでもなく、あろうことか朝鮮半島は中国領だと言い張るふざけぶり。しかし珍しく満州を独立させろとは主張していないが、この際そんなことはどうでもいい。
このシリーズの極め付きは、頭のおかしな媚日派台湾人ブロガーが作成した五枚目のバカ地図である。見てのとおり一枚目のバカウヨ地図を更に加工したものだが、このシリーズの中でも最も狂った地図だ。何があったのか知らないが中国沿岸部が消し飛んで海底に沈んでおり、海南島と山東島(元・山東半島)、中国列島(中国沿岸部のうち沈没しなかった場所)を台湾領であるとし、甘粛省の一部をチベット、東トルキスタン、南モンゴルの分割統治下にあるべき地域だとし、広西壮族自治区をベトナム領であるとする滅茶苦茶なものだ。一方で満州を「北朝鮮」領であるとする不可解な箇所もあるが、アイヌモシリと琉球はもとより韓国と樺太まで日本領だと言い張る重度の日帝脳ぶりである。一体、こいつの頭の中はどうなっているのか一度見てみたいものだ。
ちなみに奴は中国の一部を世界地図から消してみたが、日本を
『死ね死ね団のテーマ』のごとく世界地図から消してみるとこのようになる。まあ、こちらはさすがに私のジョークだが、私が作った地図のほうがより自然に見えるのは気のせいだろうか(笑)。
しかし、「媚日派」「トンデモ評論家」として悪名高い黄文雄のジジイといい、なぜこいつのように倭猿右翼に媚びへつらう一部の台湾人はこうも狂っているのか。やはり台湾人民は「日帝本国人の召使い」ではなく「中華民族」として生きるべきなのだ。
私が台湾独立を支持せず中台の平和的統一を支持しているのは、中国と台湾は同じく漢民族を中心とする「中華民族」国家であって、かつ現在は分断国家状態にあるといえるので、わざわざ中台戦争の可能性を引き起こし東アジアの平和を脅かしてまで台湾を独立させる必要はないと考えているからであるのと、この媚日派台湾人ブロガーや黄文雄のジジイのような連中をこれ以上調子に乗らせたくないからだ。
ただ、アイヌと琉球の独立を全面的に支持している私もチベットやウイグルなどの独立には現時点ではどちらかと言えば反対寄りなのだが、将来は場合によっては独立を支持するかもしれない。「弱者の権利擁護」は私の信条のひとつだからな。ずいぶん記事が長くなってしまったので、私のチベット問題やウイグル問題に関する考えの詳細は後日に書きたいと思う。
自国の民族問題であるアイヌや琉球の独立には断固として反対するくせに、中国を弱体化させたいがために「敵の敵は味方」というような思考回路でチベットやウイグルなどの独立を支持するバカな右翼どもと私は根本的に違うのだ。私は、自分の命と引き換えにアイヌ独立と琉球独立と韓国統一が実現するのであれば進んで命をかける覚悟でいるが、自国と自民族の利益しか考えないバカ右翼どもにはチベットやウイグルのためだけにそのようなことは絶対にできんだろうからな。
ところで余談だが、三枚目のバカウヨ地図にあったように、ロシアのうちアジアに分類される地域を独立させてみるのは面白いかもしれない。というのも、この地域には昔から北アジア系の民族が居住しており、元々は東ヨーロッパに分類されるロシアがその地域にまで領土を拡大し、今なお統治し続けるのは不自然ではないかとも思うからだ。
私としては、1926年1月にマイナス71.2度という世界最低気温が記録されたオイミャコンという村があることで知られるサハ共和国や、バイカル湖で有名なブリヤート共和国あたりが独立すると面白いと思うところだが、現に資源確保のためにチェチェン共和国の独立を阻んでいるあのロシアを相手にそれは難しいというのが現実だろう。
しかしそれでも、もし日本からはアイヌと琉球が独立し、中国からはチベットやウイグルなどが独立し、そしてロシアからは北アジア系民族が独立すれば、アジア地域に更に多種多様な文化が生まれ、この地域は今よりもずっと賑やかになることだろう。
[ 2011/04/12 23:55 ]
右翼・ネット右翼 |
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これが本当の東アジア地図である。韓国の平和的統一、中国の平和的統一、アイヌ共和国独立、琉球共和国独立、そして日本革命の実現。独島は韓国領、釣魚島は中国領として確定する。
東アジアは大韓民国、中華人民共和国、アイヌ共和国、琉球共和国、そして大倭人民共和国(やまとじんみんきょうわこく、People's Republic of Jap、略称「倭国」「PRJ」)の5ヶ国によって平和に統治される。モンゴルはここではロシア極東地域と共に北アジアに分類されている。
大倭人民共和国は、永続的共産主義革命、真の男女平等、外国人差別や少数民族差別の撤廃、弱い者いじめの撲滅、動物愛護、「美意識覚醒」、そして諸外国との融和と共存などを掲げる、革命国家の中の革命国家だ。
諸外国からの移民を積極的に受け入れることで、共産主義国家一の多民族国家に生まれ変わることを目指す。かつて日帝を懲らしめた、かの偉大な元米国大統領フランクリン・ルーズベルト閣下が唱えていたように、人種交配によって文明を進歩させる「人種改良」を積極的に推し進める。濃くなりすぎた倭族の血は、他民族との混血によって薄めなければならない。
従来の「日本」は集団主義を重んじるあまり、外国人にとっては非常に居心地の悪い社会環境であったが、大倭人民共和国は「革命のための団結」に関わる事物を除けば極力個人主義を尊重する国である。
ただし、右翼どもが理想としているようなファシズム体制の復活を志向する行為や、かつての侵略国家「大日本帝国」を崇拝するような行為、そして人種・民族差別および外国人差別など、「右翼的」な行為は法律で禁じ、これらは「人類に対する重大な罪」として厳しく罰する。
アイヌ共和国と琉球共和国では、アイヌと琉球の復権に手を貸さない倭人は「侵略者、植民者」として国外追放処分とするが、自国が過去に繰り返してきた悪事を真摯に反省することができ、アイヌと琉球の復権に積極的に手を貸すことができる和人は歓迎する。
なお、アイヌ共和国と琉球共和国に於いて人口不足が問題となる場合は、大倭人民共和国と同じく移民を積極的に受け入れる政策を施行するが、これまで失われつつあったアイヌと琉球のそれぞれの独自性を守るため、あくまでも国家を統治する人間は、アイヌ共和国の場合はアイヌ民族の血を引いていることが確認された人間、琉球共和国の場合は琉球民族の血を引いていることが確認された人間に限定する。
大韓民国、中華人民共和国、アイヌ共和国、琉球共和国、大倭人民共和国の5ヶ国は、同じ東アジアの仲間として、常に友好協力関係にあらねばならない。そして、5ヶ国のそれぞれの独自性を保ちつつ、EUのようにアジア諸国を統合する「東アジア共同体」の中核とならねばならない。
この地図およびこの文章のとおりの東アジアが私の命と引き換えに実現するのであれば、私は心から喜んで命をかける。今年のエイプリルフールデーに書いた「
日帝本国人どもよ、これが私の忠告を無視するおまえ達の未来だ!」はジョークだが、今回の記事に書いたことは私が本気で望んでいることであり、私が全人生をかけて実現させるべき究極の目標といえることだ。
同志達よ、アジアの平和のため、そして世界の平和のため、この地図どおりの東アジアを我々の手によって実現させようではないか!
[ 2011/04/11 23:58 ]
アジア |
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今日の記事は、中国と台湾の近現代史に関する記事である。
以下、レコードチャイナの記事本文の転載。
2011年4月9日、台湾の馬英九(マー・インジウ)総統は、中国本土で蒋介石の評価が変わりつつあると発言した。中国新聞網が伝えた。以下はその抄訳。
9日、馬総統はスタンフォード大学フーヴァー戦争・革命・平和研究所のデービッド・ブラディ副所長と会見した。同研究所は近年、蒋介石日記などの貴重な史料を収蔵し、中国近代史研究の中心的存在となった。馬総統はその意義を高く評価し、近年、中国本土を中心に蒋介石評価が大きく変わりつつあると発言した。
馬総統の発言の証左とも言えるのが、先日、中国本土で出版された「蒋介石自述」。中国共産党にとってはかつての敵である蒋介石の発言録だが今では中国現代史の重要人物と評価されるようになり、当局の検閲により修正、削除された個所はなかったという。
中国抗日戦争(日中戦争)当時の中国国民党の指導者であった蒋介石氏は、本来は敵対政党である中国共産党とも手を組み米英の力も借りたとはいえ、まがりなりにも抗日戦を指導し、日帝による侵略から中国を救った「救国の英雄」だ。
今年2011年は、辛亥革命発生から100周年になる。辛亥革命とは、現在でも「中国革命の父」として知られる革命家である孫文氏と彼が率いる人々によって、中国で古代から続いてきた封建王朝を打倒し共和制を確立した革命のことである。この革命によって中国はアジア初の共和制国家「中華民国」となり、アジアはもとより20世紀以降の世界中の共和制革命の先駆にもなった。
そして、その孫文氏が結党した政党が中国国民党というわけだ。
孫文氏は今でも中国と台湾の両方で「中国革命の父」として高く評価されているが、中国共産党と停戦していた戦闘を抗日戦争終結後に再開して敗北し、中国国民党と共に台湾へ逃れた蒋介石氏については中国共産党のかつての敵であったことなどから、社会主義国家「中華人民共和国」建国以降の中国ではこれまではあまり肯定的に評価されてこなかった。
しかし、現在の台湾の指導者である馬英九総統による中台関係改善に向けた努力などが実を結んだのか、近年の中国では蒋介石氏への評価が変わりつつある。これは、2009年の中国映画『建国大業』の劇中に登場する蒋介石氏の描かれ方などにも表れている。
私は正直なところ中国と台湾は、朝鮮半島やかつてのドイツ、かつてのベトナムのような「分断国家」状態にあると考えており、台湾の「独立」による「一民族二国家」体制の固定ではなく、中国と台湾の「同じ中華民族」としての平和的統一を支持している。もちろん、そのためには中国も人権状況の改善などいくつかの努力をしなければ今後も「統一」が台湾人民に受け入れてもらえないままだろう。
馬英九総統率いる台湾は、中国に友好的な態度を見せてくれた。次は中国が台湾に歩み寄る番だ。
ソース:
レコードチャイナ : 「かつての敵」から「中国史の重要人物」へ=変化した中国本土の蒋介石評価―中国
[ 2011/04/10 23:59 ]
中国・中華圏 |
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私が大震災発生後しばらく自粛していた日本批判を再開して早々、東北地方でまたしても大きな余震が発生してしまった。
しかし、一般の人民が災害に苦しめられている中、日帝本国政府はやはり毎度のように都合の悪いことは隠蔽しようとするばかりだ。災害によって福島の原発から漏れた放射性物質を国内どころか世界中に撒き散らしているというのに、日帝本国政府はなお「安全だ」と言い張っている。
あの広い中国に於いてすら、
ほぼ全土で福島の原発を発生源とする放射性物質が検出されているという。
隣国であり、やはり日帝本国から放射性物質を撒き散らされている韓国では、この日帝本国の無責任な姿勢に対して新たな反感が高まっており、「放射能猿」(방사능 원숭이)という日本人の新しい蔑称がネット上で作られ、以下のような旭日旗(日本軍の旗)のパロディ画像も作成されているほどだ。
私の男性差別反対の同志である masao 殿は、このような核災害が起こっているにもかかわらず「放射能が漏れているが安全です」と言い張る日帝本国を
「環境テロ国家」と批判的に表現してくれた。全く以って彼の言うとおりだ。
日帝本国は今回の核災害だけでなく、クジラ殺しやイルカ殺しについても「北欧諸国なども行っているからわが国だけが文句を言われる筋合いはない」などとして正当化し、クジラ殺しやイルカ殺しに対する抗議活動を行っているシーシェパードやグリーンピースを逆に「環境テロリスト」呼ばわりしている環境テロ国家そのものである。
まさに、「日本人女性は世界中でモテる」という嘘を撒き散らして日帝本国女を付けあがらせ、数々の横暴や男性差別的言動を日帝本国女に行わせているのと同じことである。これら日帝本国によるプロパガンダは本当に百害あって一利なしであり、即刻やめさせなければならぬことだ。
[ 2011/04/09 23:59 ]
日帝本国(日本) |
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