'12/10/24
JR高架化、計画通り実施を
広島市東部と広島県海田、府中両町を通るJR線を高架化する連続立体交差事業で、海田町部分の中止を事業主体の県と市が検討していることに対し、山岡寛次町長と町議9人は23日、湯崎英彦知事と松井一実市長を訪ね、計画通りの実施を求める要望書と意見書を手渡した。
山岡町長は「高架化は町の総合計画の基幹。計画見直しは用地買収で立ち退いた町民への配慮に欠け、到底理解は得られない」と述べ、久留島元生議長ら町議も「町民だけでなく広島市安芸区民の安全安心の問題」などと訴え、12日の臨時会で議決した意見書を提出した。
湯崎知事は「重要性は分かる。事業費の問題を含め市と検討している」、松井市長も「東部だけでなく市の全事業を見直す中での検討。県と協議しながら作業をさせていただきたい」と答え、具体的な見直しの規模や時期は説明しなかった。
事業は1999年に都市計画決定した。計960億円かけ山陽線と呉線の計6・3キロを高架化する内容。完成予定が当初より7年遅れの2022年度とされた上、今月9日に県が海田町に高架化短縮の検討を伝えたため町と町議会が反発している。