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埼玉 野生シカ肉から基準超のセシウム検出
10月24日 5時46分

埼玉県秩父市で捕獲された野生のニホンジカの肉から、国の基準の8倍を超える放射性セシウムが検出され、埼玉県は県内のすべての地域で獲れたニホンジカの肉を食べないよう呼びかけています。

埼玉県によりますと、サンプル調査のため、ことし8月から今月にかけて県内の3つの自治体でいずれも野生のニホンジカとイノシシ合わせて11頭を捕獲し、肉に含まれる放射性セシウムの量を調べました。
その結果、秩父市浦山の山林で捕獲されたニホンジカの肉から、国の基準の8倍を超える1キログラム当たり820ベクレルの放射性セシウムが検出されたということです。
これ以外のシカやイノシシの肉からは基準を超える放射性セシウムは検出されませんでしたが、埼玉県は、県内のすべての地域でとれた野生のニホンジカの肉を食べないよう呼びかけています。
さらに肉を取り扱う業者に対しても、猟友会を通じて出荷や販売を自粛するよう要請しました。
埼玉県によりますと、去年1年間に県内で猟友会などが捕獲したニホンジカは1500頭にのぼり、一部は自分たちで食べたということです。
埼玉県内で野生のシカから基準値を超える放射性セシウムが検出されたのは初めてです。

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