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米で採算悪化の原発が閉鎖へ
10月23日 17時9分

米で採算悪化の原発が閉鎖へ
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アメリカで、シェールガスと呼ばれる天然ガスの生産量の増加によって、火力発電のコストが低下するなか、老朽化が進んだ中西部の原子力発電所が、採算の悪化を理由に閉鎖されることになりました。

これは、アメリカの大手電力会社「ドミニオン・リソーシズ」が22日に発表したもので、閉鎖されるのは、中西部のウィスコンシン州にあるキウォーニー原子力発電所です。
キウォーニー原発は、1974年に営業運転を開始した、出力55万キロワットの発電所で、来年の半ばに運転を停止したあと、安全な環境で閉鎖するとしています。
アメリカでは現在100基余りの原発が稼働していますが、地下数千メートルの固い岩盤から採れる、シェールガスと呼ばれる天然ガスの生産量の急速な増加によって、火力発電のコストが低下し、電力会社どうしの価格競争が激しさを増しています。
こうしたなか、ドミニオン・リソーシズは、採算の悪化を理由に、キウォーニー原発の売却を図りましたが、買い手がつかなかったため、閉鎖を決めたとしています。
ただ、この会社が運営するほかの原発については、アメリカのエネルギー供給を支える重要な手段であり、閉鎖する考えはないとしています。

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