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日本維新の会・橋下徹代表 福岡街頭演説全文(後)
政治
2012年10月22日 16:55

 我々日本維新の会は、応援してくれる団体ひとつもありません。票を貰えるような団体ひとつもありません。金もありません、人も足りません、組織もありません、ないない尽くし。日本維新の会、日本維新の会、っていろいろ言われていますが、超貧乏集団なんです。大阪府議会議員、市議会議員、きょうこのように九州に来ましたけどもね、我々なんやかんやで100人ちょっとの集団なんですよ。
 しかしね、やらなきゃいけない時には誰かがやらなきゃいけない。体制を変えるためには大戦(おおいくさ)で勝たなきゃいけない。議論はします。議論はとことんまでします。しかしね、国の体制を変えていこうと思えば、既得権、その人たちから補助金を引き上げようと思えば、話し合いで解決もできず、最後は選挙という戦をやらなきゃいけない。近隣諸外国とも、これからアメリカ様におんぶにだっこじゃダメなんです。自分たちで自立して、ちゃんと交渉しなきゃいけない。

1022hasimoto3.jpg 九州ではね、「TPP反対だ、反対だ」っていう声が強いですけど、僕らが言ってるのはTPPの交渉参加なんです。交渉参加すらみんなしないと言ってる。主権国家・日本で、国際舞台に乗り出して交渉しないでどうするんですか。はじめから負けがわかっているからといって、交渉の舞台にすら乗らないなんて、そんな臆病な国にはなりたくない。交渉に参加する、国の利益を主張する、近隣諸国とアメリカと切った張ったの交渉をすりゃあいいんです。どうしてもダメなルールだったら、それは蹴ったらいいじゃないですか。なんで初めから交渉にも参加しないなんてことを言うんですか。農業団体がみんな「反対だ、反対だ」って言っているから、政治家は農業団体の票のことを気にして、みんな交渉参加なんか言えない。情けないですよ、今の政治家は。

 既得権と戦う、外国とも交渉する。これはね、みなさん。議論も必要だけど、坊ちゃん、お嬢ちゃんの生易しい議論なんかじゃ進みません。僕はね、生まれも育ちも悪いかもしれませんが、ケンカだけには自信がありますよ。(聴衆、笑いと拍手)自分もやる、とことんやる。だけど最後の時はね、勝負をかけないといけない。それが政治。事務的に進めるんだったら、役所にやらせりゃいいんです。政治家というのは、ここぞという勝負の時、絶対負けない、その気迫で相手に臨んで物事を動かしていく。これが政治。我々日本維新の会はまだまだ未熟かもしれませんが、勝負どころでは外さない。初めから相手と交渉しないという、そんな態度はとりません。

 相手が誰であろうが、相手がどれだけの数で来ようが、勝負する時にはとことんまでいきますよ。僕はね、人生一回、まあ、こんな大勝負ができるのも最初で最後かなあと思っています。本当に日本を立て直したい。自分の子ども、孫たちが誇れる日本として、きちんとこの日本を支えるような、支えたいと思うような、そういう日本にしたい。(拍手)今の政治は、国民にいいことしか言わない。こんなことでは日本が沈むなんていうのは明らか。だから僕らは、この日本を立て直すために、立ち上がったわけなんです。

 この九州から全国遊説始めさせてもらいましたが、なぜ九州かと言えば、もちろん、鹿児島、熊本のように明治維新の志士たちがいた。それからなぜ福岡を選んだのか、それはね、福岡の人たちが大阪府民と同じように、ラテンのような陽気で、○○(聞き取り不能)でとことんやる気、やると言ったらやりきる、それぐらいの気概があるようなそういう県民性を僕は感じているんです。どうか、みなさん、来るべき大戦(おおいくさ)、選挙は近づいております。ここで勝たなければ、今までの自民党と民衆党の枠内通り。
僕らもね、政治が変われば、政権が変われば、すべてが上手くいきますなんていう、そんな生易しい甘いことは言いません。政権が変わったからといって、明日からバラ色なんてそんな甘いもんじゃない。しかし、僕らがやろうとしていることは、やはり、負担を求めるところは負担を求める、削らなきゃいけないところは削っていく、役所を根本的に立て直す、明治維新、140年前に作られた、この日本国の基本を一から作り直す。そういう方向性を目指して国政に乗り出します。単に政権をとりたいわけじゃありません。次の世代に、次の次の世代に、誇れる日本を引き継がせていただきたい。なんとかみなさんと一緒に、この日本を立て直していきましょう。

1020.jpg みなさんにとっては、信頼できるかどうか、まだまだわかりません。まだまだ信頼できるかどうかわからないという声があるのも十分承知しております。これからしっかりとした、自立する、自立できる候補者を立てていきます。「選挙費用は自分で用意しろ」って言っているんです。こんなのね、「金がない奴しか立候補できないのか」って批判がありますけど、当たり前じゃないですか。国家を運営するような、そんな立場に立つんだったら、1,000万やそこら用立てできない人がどうやって国家運営できるんですか。中小企業のオーナーだってね、2,000万や3,000万、金引っ張るのに必死なんです。その苦労を政治家が知らないから、中小企業のためのホントの政策ができない。まずは政治家がね、汗水流して自分で金を集めてくる。そこからスタート。これも我が日本維新の会の候補者の第一条件なんです。(拍手)

 10月から候補者を選定し、11月までには福岡のみなさんにも候補者のご紹介をさせてもらいたいと思いますが、先ほどからも言いましたように、何分我々には組織もなければ金もない。頼れるのはみなさんの1票のみ。(聴衆、拍手)どうか今回ばかりは、単なる政権交代ではなくて、本当の意味での日本再生へ向けて、みなさんの1票1票を、もっともっと広げていただいて、どうか日本を変える統治者に我々と手を組まさせてください。これから日本全国を回ります。どうか日本維新の会、みなさまのご協力のもと、日本を変えていきますので、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。(聴衆、拍手)

(了)
【文:山下 康太】

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