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2012年10月24日12時44分

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田んぼ持って逃げられぬ 新潟・魚沼も放射能拡散圏内

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地図:柏崎刈羽原発の拡散予測モデル拡大柏崎刈羽原発の拡散予測モデル

図:柏崎刈羽原子力発電所の地図拡大柏崎刈羽原子力発電所の地図

 「田んぼは持って逃げられない。生活基盤が奪われる」。新潟県魚沼市のコメ農家の坂大貞次さん(64)は、柏崎刈羽原発の放射能拡散予測を厳しい表情で受け止めた。

 魚沼市は「魚沼産コシヒカリ」の産地で、防災対策の重点区域の目安となる30キロ圏の外だった。24日公表の拡散予測では、福島第一原発並みの事故が柏崎刈羽原発で起きた場合、市中心部だけでなく原発から東南東に40.2キロ離れた山間部まで1週間の被曝(ひばく)量が100ミリシーベルトに達すると試算された。

 JA北魚沼の三浦哲郎理事長も「逃げなくて済む農家があっても『魚沼産』というだけで売れなくなる。ブランドどころの話ではない」。市中心部の商店街でも動揺が広がり、理容業男性(71)は「魚沼は原発の風下。事故があれば放射性物質が飛んでくるとのうわさはあった。もっと早く伝えてほしかった」とし、不動産会社役員の男性も「どう避難するのかを同時に示してくれないとパニックになる」と話した。

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