再生の原風景 渡良瀬
ラムサール条約への登録候補地、渡良瀬遊水地の魅力を写真で紹介
【社会】沖縄 米兵2人女性暴行 集団強姦致傷容疑沖縄県警は十六日、二十代の女性を乱暴してけがをさせたとして集団強姦(ごうかん)致傷の疑いで、米海軍の上等水兵クリストファー・ブローニング容疑者(23)と三等兵曹スカイラー・ドージャーウォーカー容疑者(23)を逮捕した。 沖縄県内では、八月に那覇市で女性への強制わいせつ致傷容疑で米海兵隊員が逮捕されたばかり。米軍普天間飛行場(宜野湾市)への新型輸送機MV22オスプレイの配備をめぐっても抗議が続いており、沖縄県側の反発が強まるのは必至だ。 外務省の吉良州司副大臣は十六日夜、ルース駐日米大使に電話で抗議。ルース氏は「捜査に全面的な協力を約束する」と応じた。政府は十七日以降も米側に再発防止の徹底を求める方針。 県警によると、ブローニング容疑者は「間違っている」と容疑を否認し、ドージャーウォーカー容疑者は認めている。 二人は米国テキサス州のフォートワース海軍航空基地所属と説明している。 逮捕容疑は、十六日午前三時半ごろから同四時二十分ごろまでの間、沖縄本島中部の屋外で、飲食店に勤める女性を乱暴し、首に擦り傷を負わせたとされる。 県警によると、女性は歩いて自宅に帰る途中、路上で面識のない二人に襲われた。女性の知人が午前四時半ごろ一一〇番した。周辺の聞き込みなどから二人を逮捕した。 県警の調べに、飲酒していたと話している。数日前に沖縄に入り、ホテルに滞在していたという。 ◆反基地機運高まる中… 県民「許されない」また米軍人が逮捕された。沖縄では米軍普天間飛行場(宜野湾市)への新型輸送機MV22オスプレイの配備が県民の総意を無視される形で強行されたばかり。基地の存在からもたらされる負担や被害に、沖縄県民の痛みは増すばかりだ。 「許されない。どんな言い逃れもできない」。市民団体「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」の高里鈴代共同代表(72)は米兵逮捕を聞き、怒りで声を震わせた。 高里さんたちは、日米両政府が普天間飛行場移設に合意するきっかけとなった一九九五年の少女暴行事件のころから抗議を続けてきた。高里さんは「基地がある限り暴力はなくならない。米兵は勝手な行動がまかり通ると思っている」と主張、基地の撤廃しか選択肢はないと言い切る。 オスプレイ配備を前に一時、普天間飛行場の全ゲート前に住民が座り込むなど、沖縄では近年になく反基地の機運が高まっている。座り込みを主導した山城博治さん(60)は「沖縄の世論が沸騰しているということを、米兵たちは知らないのじゃないか」と憤る。 「重要な同盟国と思っていないんだろう。彼らにとって沖縄は植民地なんだ」。山城さんの怒りの背景には、本土復帰四十年を迎えた今も、在日米軍基地の四分の三が集中するいびつな現状がある。 ◆政府に対応要請へ 仲井真知事米兵二人の逮捕を受け、沖縄県で基地問題を統括する又吉進知事公室長は十六日夜、記者団に対し「誠に許し難く、衝撃を受けている」と厳しく非難。同日、出張先の東京から沖縄に戻る予定だった仲井真弘多(なかいまひろかず)知事が滞在を延長し、十七日に首相官邸や外務省、防衛省を訪れ、政府として今回の事件への適切な対応をするよう要請することを明らかにした。 又吉公室長からの電話連絡で事件を知った仲井真知事は絶句し、怒りをあらわにしていたという。又吉公室長らも十七日に、在沖縄米軍トップのケネス・グラック沖縄地域調整官(海兵隊中将)やアルフレッド・マグルビー駐沖縄総領事に申し入れに出向く予定。 PR情報
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