トップページ社会ニュース一覧“否認すると取り調べ長引くと言われた”
ニュース詳細

“否認すると取り調べ長引くと言われた”
10月24日 4時8分

“否認すると取り調べ長引くと言われた”
K10059658611_1210240440_1210240445.mp4

横浜市のホームページに小学校への襲撃予告が書き込まれた事件で、誤認逮捕された男子大学生が「逮捕された当時、検事から『容疑を認めないと取り調べが長引く』という趣旨の話をされた」と警察に説明していたことが捜査関係者への取材で分かりました。
検察によりますと、取り調べを担当した検事は「自白の誘導などはしていない」と話しているということです。

この事件で、逮捕され家庭裁判所で保護観察処分を受けた19歳の男子大学生について、横浜地方検察庁は事件とは無関係だったとして、23日、家庭裁判所に職権で処分を取り消すよう求めました。
神奈川県警などによりますと逮捕された当初、警察の調べに対して容疑を否認していた大学生は、数日後に容疑を認める上申書を書いたあと再び否認し、家庭裁判所に送られる直前の検察の調べに対して、容疑を認めたということです。
警察は誤認逮捕の可能性が高まっていた今月17日、改めて大学生から話を聴いたところ、「逮捕された当時、検事から『容疑を認めないと取り調べが長引く』という趣旨の話をされた」と説明していたことが捜査関係者への取材で分かりました。
検察によりますと取り調べを担当した検事は、「自白の誘導や強要はしていない」と話しているということです。
検察は引き続き取り調べの詳しい内容について調べています。
一方、家庭裁判所に送られる直前に大学生が容疑を認めた際、検事が逮捕の数日後に書かれた上申書とほぼ同じ内容しか大学生が話していなかったのに疑問に思わず、そのまま供述調書を作成していたことが検察への取材で分かりました。
検察は、「検察としてのチェック機能が不十分だった」としています。

[関連ニュース]
このページの先頭へ