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鹿児島3区補選の応援演説は中身なし

【政治・経済】

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2012年10月23日 掲載

ガッカリだよ!小泉進次郎!!

 野田政権発足後初となる国政選挙、衆院鹿児島3区補選は、いよいよ、28日が投開票だ。ラストサンデーの21日には、松下忠洋・前金融担当大臣の後継の野間健候補(54歳)の応援に細野豪志政調会長や下地幹郎郵政担当相が現地入り。一方の自民党の安倍晋三総裁にとっても初の国政選挙となるため、自民党公認の宮路和明氏(71歳)の応援には、小泉進次郎青年局長が駆け付け、薩摩川内市やいちき串木野市など4カ所で街頭演説をした。
 小泉の人気ぶりは握手を求める聴衆が殺到して転倒者が出たほどだったが、正直言って、その演説にはガックシだ。「政治家というよりタレントだね」「若者が出ていって、高齢者ばかりになっている地域の課題を全く理解していない」(農協関係者)との声が出て、散々だったのである。
「宮路陣営の最大の弱点は71歳という高齢です。その老け方も半端じゃなくて、誰が見たって、大丈夫か、と思う。ところが、小泉さんは『宮路先生のように高齢者も働けばいい』などと短絡的なことを言った。社会のあり方に問題があるのに、その場しのぎの演説でした」(取材に行ったジャーナリスト・横田一氏)

<しょせん、人寄せパンダの正体バクロ>

 その部分を採録するとこうなる。
〈宮路先生をはじめとする今までだったら定年で退職して当たり前の方々にも元気で健康で働き続けてもらわないといけない〉〈65歳が高齢者というのはやめたらいい〉〈老人が若者を支えてやるぐらいの元気を持ってもらわないといけない〉
 いやはや、こりゃ、空虚な理屈だ。聞いていた高齢者がシラけたのも無理はない。
「小泉氏は、日本の人口減・高齢者激増という社会の構造問題の深刻さを全く理解出来ていません。高齢者が増えて年金や医療や福祉予算が増加し、年金制度は破綻し、世代間格差は広がる一方。高齢者が長く働けば、若者の雇用にも影響が出てくる。そうしたことを一切、棚上げして、お年寄りに耳当たりのいいことだけを言ったのです」(人口問題に詳しいエコノミスト)
 自民党のホープでこのレベルというのが悲しい。しかも、演説では芸能人よろしく、「いま手を振っていただきました」などとコビを売り、地元の名産、ポンカンを使ったご当地グルメ「ポンカレー」や、串木野港からマグロ漁船が出港することにちなんだ「マグロラーメン」を絶賛し、さながらグルメリポーターのようだった。当然、無党派層はガックリで、建設業界票や農業関係票が割れたことも重なり、一時は宮路氏圧勝といわれた選挙予測がここに来て、「拮抗(きっこう)しつつある」なんて数字も出ている。小泉もバケの皮がはげてきた。
~2012年10月23日以前の記事~

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