ブロガーに告ぐ:「お役立ち系記事」の域を超え、「オピニオン」を発信せよ

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2012/10/24


昨日は就トモカフェで、ボランティアスタッフ向けにブログ講座を開いてきました。彼らもブログを始めるとのこと!いいことですね。


お役立ち系記事はウケる

講義の中で話したのですが、ブログのコンテンツっていくつか分類が可能でして、例えば


1. Howto
2. 業界ニュース
3. 事例紹介
4. インタビュー
5. イベントレポート
6. 賛否両論を呼ぶオピニオン

なんてものが挙げられます。メディアを作る時は、こうした分類のもと、計画的にコンテンツを作っていったりします。


様々なブログコンテンツの中でもっともウケやすく、書くためのハードルが低いものは「お役立ち系記事」です(上記のリストでいうと、1〜5はお役立ち系記事にカテゴライズされます)。

例えば就活生をターゲットにしている就トモカフェブログなら、

・「10人中8人は、”合同説明会は行く必要がない”と回答」(アンケート実施)
・「大手広告代理店の内定を取った○○さんに聞く、就活の秘訣」
・「これだけは注意しておきたい、ESの注意点」

なんてコンテンツ案が「お役立ち系記事」にあたるでしょう。中身がよければ、ソーシャルメディアでもバズり、検索エンジンでも流入を得ることができます。


真に難しいのはオピニオンの発信

トラフィックを稼ぎやすいだけでなく、お役立ち系コンテンツは炎上もしにくいため、企業がマーケティングを行う際にはこの切り口がメインになります。個人のブロガーでも、同様にお役立ちコンテンツを中心に配信する方は多いです。僕も昔はそうでした。

でも、せっかくブログを使って「表現活動」を行うのなら、そうした「お役立ち系記事」の域を、努力して脱出することも大切だと思うんですよね。オピニオンを発信せよ、ということです。


オピニオンを発信することと、お役立ちコンテンツを発信することは、似て非なる活動です。

自分の意見を中心に書くことは、自分そのものをさらけ出すことであり、自分自身が嫌われるリスクを背負うことです。時には炎上することもあるでしょう。誹謗中傷を浴びて、腹痛に苛まれるかもしれません。見ず知らずの人から「お前は馬鹿だ」と罵られるのは、慣れないとなかなか辛いです。

しかし、そういう自己表現を通して得るものはとても大きいです。

端的にいえば、より自分らしく生きていくことができます。心無い誹謗中傷や、ライトな賛辞を目にすることで、「他人は他人である」という冷徹な事実を、身を以て体感することができます。他人に変な期待を抱くことはなくなり、良い距離感で他人と付き合うことができるようにもなります。

また、「自己表現」は「自分と向き合うこと」そのものです。就活でいえば、下手な自己分析をやるなら、ブログで自分の意見を表明するのが一番手っ取り早いでしょう。


生きているかぎり、世の中に対して、自分に対して何らかの違和感を抱くはずです。それをうまく言語化し、自分の価値観を露わにしましょう。極論、それがブログを書く醍醐味だと僕は思います。ぜひ、お役立ち系記事の域を超え、オピニオンを発信してください。


関連本。めっちゃ痺れます。ビジネスでもアートでも、自己表現しないのはもったいない、という気にさせられる名著です。