以前紀伊国屋で、本の書き出しを全面に出した「本のまくら」フェアが行われていましたが、あれのウェブ版的なサービスが立ち上がっています。
本の書き出しは命の断片
「kakidashi」はその名の通り、本の書き出しをまとめたサイト。
本の書き出しは、筆者が全力で考えた
命の断片です
新宿の紀伊国屋本店で行われた「本のまくらフェア」
リアルの世界だけではもったいないのでWeb上で再現しました。
偶然目にした一冊で、人生が変わるかもしれません
書き出しの中から自分を呼ぶ一冊を見つけてください
とのこと。僕もまさに今、本を一冊書いていますが、やっぱり書き出しは悩みます。
気になる書き出しをクリックすると、書籍へのリンクが表示されます。「…………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。」は名文ですねー。夢野久作大好きです。
人気のフェアを模しただけあって、眺めているだけでとても面白いです。
・「十億年が過ぎて、わたしは東横線に乗りこんだ。(アビシニアン)」
・「昔々、人々はみんな名前を持っていた。そしてその名前は親によってつけられたものだと言われている。(さようなら、ギャングたち)」
・「自分が殺される日、サンティアゴ・ナサールは、司教が船で着くのを待つために、朝、五時半に起きた。(予告された殺人の記録)」
ここら辺面白い!ガルシア=マルケスは格別ですね。「予告された殺人の記録」は凄まじい一冊です。学生時代に読んで電撃が走りました。
というわけで本好きの方にはかなりおすすめのサイトです。ぜひ美しい文章の世界に没入しましょう。