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政治
みんな・維新、対立深刻 移籍組会派離脱、改めて拒否
2012.10.24 08:15
みんなの党は23日、「日本維新の会」に合流した小熊慎司、上野宏史、桜内文城の3参院議員の会派離脱を認めない方針を改めて示した。3人は比例代表で選出されているが、維新は小熊氏らを次期衆院選にくら替え出馬させる考えで、衆院選公示時に議席を返上するとしている。これに対して、みんなは直ちに議員辞職し議席を返上すべきだと譲らず、両党間の感情的な対立になりつつある。
維新の会代表の橋下徹大阪市長は23日、みんなの党の主張に一定の理解を示しながらも「議席返上の時期は今なのか。もうちょっと後でもいい」と強調した。
仮に3人が議員辞職しても、維新の残りの国会議員は6人で、政党要件に必要な5人以上は維持できる。ただし、参院議員は水戸将史氏の1人だけとなり、会派は結成できなくなる。
一方、みんなにとっては3人が議員辞職しない限り、繰り上げ当選による議員の補充ができず、会派の人数が減るだけに終わる。
参院では、議員立法の提出には発議者と10人以上の賛成者が必要だ。また、10人以上の会派は議院運営委員会に委員を送り込むことができる。みんなは、3人減ると8人となり、参院の特権を生かせなくなるという事情があるためだ。
日本維新の会幹部は23日、今週末にも大阪市内でみんなと協議することを明らかにした。双方の幹事長、政調会長が政策について協議するほか、3人の会派離脱問題についても意見交換するとみられる。
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