遠隔操作ウイルスに感染したパソコンから襲撃予告が送信された事件で、三重県警は19日、威力業務妨害容疑で逮捕した男性(28)=釈放=に謝罪した。一連の事件では4人が誤認逮捕されたとみられるが、警察が公式に謝罪したのは初めて。大阪地検は偽計業務妨害罪で起訴した男性(43)=同=の起訴を取り消した。初公判前の起訴取り消しは極めて異例。
警視庁、大阪府警、神奈川、三重両県警の合同捜査本部は同日、東京都内で初会合を開いた。同本部は今後、真犯人の特定を急ぐとともに、捜査が適正だったかどうか検証作業を進める。
捜査関係者によると、19日午前、津市の男性を逮捕した三重県警伊勢署の署長ら2人が男性宅を訪問。誤認逮捕だったことを認めたうえで「ご迷惑をおかけした」と頭を下げた。男性は「逮捕されたのはショックだったが、真犯人を捕まえてほしい」と答えたという。
男性はインターネットの掲示板に「伊勢神宮爆破」などと書き込んだとして9月14日に威力業務妨害容疑で逮捕され、一貫して容疑を否認した。県警などが男性のパソコンを解析したところ、遠隔操作ウイルスに感染していたことが判明し真犯人の存在が浮上。同月21日、津地検が処分保留のまま釈放していた。
大阪府警も19日、大阪市のホームページに無差別殺人予告を書き込んだとして威力業務妨害容疑で逮捕した大阪府吹田市の男性(43)=起訴後に釈放=に謝罪する方針を発表した。府警幹部は「犯行声明の内容などをみると、男性は犯人ではないと考えられる」などと説明した。
吹田市の男性は偽計業務妨害罪で起訴されていたが、大阪地検は起訴を取り消した。同地検から連絡を受けた男性の弁護士が19日明らかにした。
お茶の水女子大付属幼稚園(東京・文京)などへの襲撃予告事件で逮捕された福岡市の男性(28)や横浜市の小学校への予告で逮捕された少年(19)についても誤認逮捕だったとみられており、警視庁や神奈川県警も改めて男性らから事情を聴いた上で、謝罪する。
少年は保護観察処分となっており、捜査当局は処分を取り消す手続きに入るとみられる。
起訴取り消し、三重県警、パソコン
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