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“遠隔操作” 大阪で男性の起訴取り消し10月19日 12時22分
遠隔操作ウイルスに感染したパソコンから犯行予告が書き込まれた事件で、逮捕・起訴されたあと釈放された大阪の男性について、大阪地方検察庁は19日、男性の起訴を取り消しました。
この事件は、ことし7月、大阪市のホームページに無差別殺人の予告が書き込まれたもので、書き込みに使われたパソコンの所有者で大阪・吹田市の北村真咲さん(43)が一貫して関与を否定したものの逮捕・起訴されました。
ところが、その後、パソコンがウイルスに感染して第三者が遠隔操作でホームページに書き込みができるようになっていたことが分かり、先月、釈放されました。
さらに、犯人を名乗る人物が弁護士などに送りつけたメールで、北村さんを含む他人のパソコンを遠隔操作するなどして一連の犯行予告を行ったと認め、警察庁長官が18日、「真犯人でない方を逮捕した可能性が高い」と述べていました。
大阪地方検察庁は、高等検察庁などと協議した結果、北村さんが事件に関わった証拠がないと判断し、19日、起訴を取り消しました。
検察が、事件とは無関係の可能性が高まったとして起訴を取り消すのは極めて異例です。
大阪府警察本部は「捜査の結果や犯行声明の内容からすると北村さんが犯人ではなく誤った逮捕だったと思っている」として誤認逮捕だったことを認め、今後、北村さんに謝罪する方針を明らかにしました。
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