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iPod (iPhone), PSP, 携帯用動画をDVDから無料で作る方法 (字幕OK)

DVDから作成したiPod用動画のサンプル この記事では、iPod (iPhone)、PSP、携帯電話などで再生可能な動画を、DVDから無料で作成する方法について紹介していきます。

この手の動画の作成には「QuickTime Pro」などの有料のツールを使う方法が有名ですが、ここではとにかく、「無料」でしかも「高品質」な動画が作れることにこだわりたいと思います!

最終的に「携帯動画変換君」というフリーソフトで仕上げていきますので、iPod、PSP、携帯のどちらのデバイスで再生するにしても、作業の内容は同じです。この記事では、iPod (iPhone も作業手順はまったく同じです)向けの動画の作成を例に、説明をしていきます。

iPodや携帯は画面が小さいため、字幕が見えにくくなる問題があるかと思いますが、
ここでは必要に応じて字幕部分を拡大することで、この問題にもきっちり対処していきます。
(字幕を拡大する関係上、画面右端に表示される字幕は切れて見えなくなってしまうこともありますので、その点についてはご了承いただきたいと思います。)

また、携帯用の動画を作成する場合、あなたがお使いの機種専用の設定ファイルを準備する必要があります。その設定方法も併せて説明していきます!

(携帯動画変換君でiPod (iPhone)向けの設定を使用した場合)1時間の動画でだいたい100MB程度のファイルができあがります!



作業をはじめられる前に、「コントロール パネル」→「フォルダ オプション」→「表示」タブ
にて、「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外しておくようにしてください!


» Vistaをお使いの方は、コントロールパネルを 「クラシック表示」 に切り替えると、「フォルダオプション」が表示されます。



▼ 必要なツールの準備

以下、今回必要なすべてのツールについて、インストールの手順を説明していきます。
ツールの数がやや多く、インストール先の設定がやや複雑なので
注意して作業するようにして下さい。

また、今回使用する「QuEnc」というツールは、直接iPodやPSP用の動画を作成することもできる代物ですが、説明を簡単にすることと、作業をより確実に行うというねらいから、
携帯動画変換君」というツールを併用したノウハウを紹介していきたいと思います。

» DVDリッパーのインストール

ソースとなるDVDから、すべてのファイルをひっぱり出す必要がありますので、
DVD Decrypter」 か 「DVDFab HD Decrypter」のどちらかをインストールしてください。

» 「AviSynth」のインストール

AviSynth のダウンロード
続いて 「AviSynth」 というツールをインストールします。
「AviSynth_258.exe」 というファイルをダウンロード してください。

ダウンロードしたファイルを開いて、「Open」→「同意する」 をクリックしていくと次のような画面になります。

AviSynth のインストール
ここでは上のように、3つの項目にチェックをつけて「次へ」をクリックします。
最後に「インストール」をクリックして、インストール作業を完了させましょう。

» 「DGIndex」のインストール

リッピングしたDVDファイルからD2Vファイル(映像を構成する各フレームがどのような順番でつながっているのかなどの情報を整理したもの)を生成する必要があるので、
DGIndex のダウンロード
リンク先のページの最下部にある、「Download DGMPGDec 1.5.8」 と書かれたリンクから
「DGIndex」 本体をダウンロード します。

ダウンロードしたファイルはzip圧縮されているので、適当なツールで解凍してください。
ZIP形式解凍ツール: 「Lhaplus」 のダウンロードはこちら

» 「DGIndex」は、解凍したフォルダがそのままインストール先になります。
どこに解凍しても問題はありません。解凍後は下のようにファイルが展開されます。

DGIndex インストール後の様子

» 「VobSub」のインストール

VobSub は、DVDから字幕データを抽出することのできるツールです。

VobSub をダウンロード して、インストーラーを起動しましょう。
(「Download」 と書かれたリンクをクリックしてダウンロードしてください)

VobSub インストーラー インストーラーを起動したら、特に何も設定は変更せずに、
English」→「Next」→「Next」→「Install」 と選択していってください。

» AviSynthプラグインのインストール

今回はAviSynthを使って、縦横比を調整したりインターレースを解除したり、ノイズを軽減したり字幕をのせたりするため、全部で3つのフィルタをインストールする必要があります。
ここではその手順について、説明していきます。。。


まず上のように、「スタート」→「すべてのプログラム」→「AviSynth 2.5」→「Plugin Directory」と選択していき、AviSynthのプラグインフォルダを開いてください。

DGDecode.dll 続いて、先程 「DGIndex」 をインストールしたフォルダを開くと、左のような「DGDecode.dll」というファイルが見つかると思います。

こいつを下のように、AviSynthのプラグインフォルダにコピー&ペーストしてください!

ここで、インターレースを解除するために 「Decomb」プラグインをダウンロード します。

Decomb プラグインのダウンロード 左のように、「Version 5.23」と書かれたリンクをクリックして、プラグインをダウンロードしてください。

ダウンロードしたファイルはzip圧縮されているので、適当なツールで解凍してください。

Decomb.dll zipファイルを解凍すると、左のような「Decomb.dll」なるファイルが生成されますので、先程と同じ要領で、AviSynthのプラグインフォルダにコピー&ペーストしてください。

次に、ノイズを軽減するためのフィルタである 「UnDot」フィルタをダウンロードします。

UnDot プラグインUnDot.zip」なるファイルをダウンロードしたら、先程と同様、解凍して「UnDot.dll」をAviSynthのプラグインフォルダにコピー&ペーストしましょう。


VSFilter プラグインのダウンロード
最後に、「VobSub」で作成した字幕データをAviSynth上でも扱えるようにするために、
「VSFilter」プラグインをダウンロードします。

ここで注意なのですが、必ず「VSFilter 2.35」をダウンロードするようにしてください!
(「VSFilter 2.36」は、「Media Player 6.4」のプロセスが死ななくなったり、
「QuEnc」が正常に動作しなくなるなど、様々なトラブルの原因になりますので、
間違ってダウンロードしないように注意してください!)

vsfilter_20050301.zip」 なるファイルをダウンロードして解凍すると、
Release」 と 「Release Unicode」 の2つのフォルダが展開されますので、
Release」 の方を開いてください。

フォルダ内の 「VSFilter.dll」 をAviSynthのプラグインフォルダにコピー&ペーストすれば、
AviSynthプラグインのインストールはすべて終了です!

作業後のAviSynthプラグインフォルダは、下のようになっているはずです。

AviSynthプラグインのインストール後の様子

» 「QuEnc」のインストール

QuEnc」 は、フリーのMPEG-2エンコーダーです。

今回は「AviSynth」でいくつかの処理を施し、後は「携帯動画変換君」に放り込むだけ、、、
という状態のMPEG-2ファイルを作る目的でこの「QuEnc」を使用します。


左のサイトから「QuEnc 0.72」をダウンロード
します。

Download」と書かれたリンクをクリックして、「QuEnc072.exe」なるファイルをダウンロードしましょう!

ダウンロードしたファイルを開いて「Extract」をクリックすると、指定したフォルダ内に
「QuEnc」がインストールされます。(インストール先はどこでも構いません)

» 「携帯動画変換君」のインストール

「QuEnc」で作成したMPEG-2ファイルを、最終的にiPod、PSP、携帯で視聴できるようにするために、「携帯動画変換君」というツールを仕上げに使用します。

iPodユーザーには関係ないと思いますが、「携帯動画変換君」の動作には
QuickTime (無料版)」が必要ですので、必要に応じてインストールするようにしてください。

QuickTime のインストールが済んだら、携帯動画変換君をダウンロード しましょう!
ダウンロードしたファイルはzip圧縮されているので、適当なツールで解凍してください。


ファイルを解凍すると、中に 「Setup.exe」というファイルが展開されるのでこれを開きます。
上のような画面になったら、あなたの目的にあった出力ファイル形式を選択して、
設定」ボタンをクリックしてください。(ここではiPod向けの設定を選んであります)

» 携帯用の動画を作成したい場合、このリストの中にあなたがお使いの機種が見つからないかと思います。この問題への対処法はあと(「携帯動画変換君」の機種別の設定方法)で説明しますので、とりあえずここでは何もせずに次の作業へ進んでください!


▼ DVDのリッピングとD2Vファイルの作成

まずはインストールしたDVDリッパーで、ソースとなるDVDからファイルを抽出します。

DVD Decrypter を起動し、「FILE」モードでDVDファイルを吸い出しましょう!
参考記事: 「DVD Decrypter」 を使ったリッピングの方法 (FILEモード)
参考記事: 「DVDFab HD Decrypter」 を使ったリッピングの方法 - ソースがBDの場合


リッピングが済んだら、DVDを入れた状態でもう一度DVD Decrypterを起動します。

DVD Decrypter - IFOモード 起動したら、キーボードの「 I 」をたたくか、左のように、「モード」→「IFO」から、DVD Decrypter をIFOモードに切り替えてください。




切り替えができたら、右の「入力」タブのところに注目します。

左の例では、「PGC 1 [02:05:02]」の部分が灰色になっていますね。

これは、「VTS_06」というVOBファイルに、メインムービーが入っていることを表しているので、このVOBファイル名(ここでは「VTS_06」)紙などにひかえておいてください。


次に、右の「ストリーム処理」タブに注目します。

たとえば洋画の場合、英語・日本語の2つの言語が収録されているので、iPod動画にどちらの言語の音声を使うのか、選ばなくてはいけません。

左の赤い四角で囲った部分を見てください。

「0x80 - Audio - AC3 / 6ch / English
「0x81 - Audio - AC3 / 6ch / Japanese
「0x82 - Audio - AC3 / 2ch / English
と書いてありますが、このように、「Audio」という表記を含むのが、収録されている音声ファイルです。

この例では、3つの音声ファイルがあって、さらに「6ch」と「2ch」の2種類に分かれていますね。
この中で、実際にiPod動画の音声に使用するのは、「AC3 / 6ch」のものです。
(2ch の音声ファイルしかない場合もあります)

たとえば、英語音声(字幕付き)のiPod動画を作りたければ、「0x80 - Audio - AC3 / 6ch / English」、そうではなくて、日本語吹替版のiPod動画を作りたければ、「0x81 - Audio - AC3 / 6ch / Japanese」 を選ぶことになります。

ここで選んだ音声の番号を、紙にひかえておきましょう!(あとで使いますので。。。)
『音声の番号』 とは、「0x」 に続く2桁の数値のことで、上の例では8081がこれに該当します。この数値は10進数ではなく16進数で表現されていますので、ものによってはc0というようにa〜fの範囲のアルファベットが含まれることがあります。
(なお、ドラマやアニメの場合、音声の番号は「80」になるケースが多いと思います。
「LPCM / 2ch」という音声ファイルしかない場合も「80」になるかと思います。)

メモが済んだところで、今度は「DGIndex」の出番です。

「DGIndex」を起動したら、「F2」をたたくか、「File」→「Open」で、
さっき紙にひかえておいたVOBファイルを開きます。

このとき、リッピングしたVOBファイルの内、紙にひかえてある番号のものを
すべて選びますが、末尾が0のものは除きます。

この例では、紙にひかえてある番号が「VTS_06」なので「VTS_06_0」以外のすべてのファイル、すなわち、「VTS_06_1」〜「VTS_06_5」の5つのファイルを選んでいます。

ファイルを選択すると、上のような画面になるので、これでよければ「OK」を、
まだ足りない場合は、上の「ADD」から必要なファイルをすべて開いて、「OK」をクリックします。


VOBファイルを選び終わったら、上のように「Video」 → 「Field Operation」 と選択していき、「Honor Pulldown Flags」という項目に小さなチェックがついていることを確認しましょう。もし他の項目にチェックがついていたら、「Honor Pulldown Flags」をクリックしてください。

つづいて「F5」をたたくと、Information」なるウィンドウ
が右端に出現して、プレビューを見ることができます。

Information ウィンドウ この時左の図で赤く囲ってある部分に注目してください!

1) Aspect Ratio

これはソースの映像の縦横比を表していて、「横16に対して縦9」であることが分かります。この比率は重要なので、紙などに控えておきましょう!
(DVDによってはここの値が 「4:3」 などになっていることもあります)

2) Frame Rate

これはソースのDVDのフレームレートがいくつであるか(1秒間に平均何コマの静止画が収録されているか)を表示しています。

日本市場向けのDVDであれば、ここの値は 「29.970030」 になっているはずです。
(欧州向けのDVDの場合は 「25.00」 程度の値になっているかと思います)

もしここの値が 「23.976024」 になっているような場合は、「Honor Pulldown Flags」にチェックがついているかどうか確認 し、再度プレビューをしてみるようにしてください。

フレームレートの値を確認したら、紙などに控えておいてください。

3) Video Type / Frame Type

Video Type」の値は 「Film」 か 「Film 〜%」 か 「NTSC」 のいずれかになっていると思います。また、「Frame Type」の値は 「Progressive」 か 「Interlaced」 のいずれかになっているでしょう。

プレビューをしばらく見て、値が落ち着いてきたところで 「Video Type」、「Frame Type」それぞれの値を控えておきましょう。

4) Field Order

最後に、iPod動画化するソースのフィールドオーダーをメモします。
トップフィールドが先の場合は「Top」、ボトムフィールドが先である場合は「Bottom」 と表示されますので、どちらが表示されているかを控えておいてください。


それぞれの値を控えたら、「Esc」キーをたたいてプレビューを終了しましょう!

■ DGIndex の設定

ここでは、これまでプレビューを見るなどして得た情報を元に、
DGIndex」 の設定をしていきます。

逆離散コサイン変換のアルゴリズムの選択
まず、「Video」→「iDCT Algorithm」→「IEEE-1180 Reference」から、
使用する逆離散コサイン変換のアルゴリズムを 「IEEE-1180 Reference」に変更してください。(画質を高める効果があります)

Field Operation の設定
続いてその下の「Field Operation」の設定ですが、ここは少々ややこしいので注意して設定するようにしてください。。。

先程プレビュー画面をチェックした際 に、「Frame Rate」 の値が 「29.970030」 であり、「Frame Type」 が 「Progressive」 であり、なおかつ 「Video Type」 が 「Film」もしくは「Film n% (ただし n≧95)」 という条件を満たしている場合は、ここの設定を 「Forced Film」 にしてください。

一方、条件を1つでもクリアしていないような場合は、「Honor Pulldown Flags」に設定します。

たとえば、「Video Type」 の欄が 「Film 32%」 というように 95 を大幅に下回るパーセンテージであったり、「NTSC」 になっているような場合や、「Frame Type」 の欄が 「Interlaced」 になっているようなケース、あるいは 「Frame Rate」 の値が 「25.00...」 のようになっている場合に、「Honor Pulldown Flags」 を選択することになります。

次に、iPod動画に使用する音声ファイルをWAV形式で吸い出す必要がありますので、左のように「Audio」→「Select Track(s)」 をクリックしてください。

左下のような 「Select Track(s)」 なるウィンドウが開いたら、先程控えておいた音声ファイルの番号 の中で、実際にAVIファイルに使用するものを半角英数字で入力し、「OK」ボタンをクリックしてください。


最後に、「Audio」→「Output Method」→「Decode AC3 Track to WAV」 を選択し、音声ファイルをWAV形式で出力できるようにしてください。

ここで注意ですが、先程AVIファイルに使用する音声ファイルを選択 した際に、「AC3」形式のものではなく、「DTS」形式や「LPCM」形式のものを選んだ場合は、「Decode AC3 Track to WAV」 ではなく、「Demux Tracks」 を選択するようにしてください!

■ 範囲の設定

ドラマやアニメなどの場合、一話分だけiPod動画化したいということが多いと思います。
(本編全体をiPod動画化する場合は、ここは読み飛ばしてください)

そのような時は、画面の下の方にある、上のようなバーを使って、
iPod動画にしたい範囲を指定します。

つまみを左右に移動させて、(位置の微調整は、でできます。)
範囲の開始地点でをクリックし、範囲の終了地点でをクリックしてください。

以上でDGIndexの設定はおしまいですので、左のように「File」→「Save Project and Demux Video」で、ファイルの保存先を指定します。ここで誤って「Save Project」を選ばないように注意してください。。。

保存先を指定したらすぐに作業がはじまるので、「Information」ウィンドウ内の「Remain」 が 「FINISH」と表示されるまで、ひたすら放置です。。。


▼ AviSynthスクリプトの準備

ここでは、前のチャプターで作成したD2Vファイルをもとに、
QuEnc」でMPEG-2ファイルを作成する準備として、
AviSynth」のスクリプトファイルを用意します。

一見難しそうに見えるかもしれませんが、ほぼすべてコピペでうまくいくようにしてありますので、安心して作業を進めていただければ、、、と思います。

まずは先程D2Vファイルの保存先に指定したフォルダ内で、右クリック→「新規作成」→「AviSynth Script」と選択していき、新しいAviSynth Scriptファイルを作成してください。

適当な名前(ただしファイル名の末尾は「.avs」)を付けたら、フォルダ内は左のような状態になるはずです。
(ここでは、「新規AviSynth Script.avs」を「silenthill.avs」というファイル名に変更しました)

この新しく作成したAVSファイルを開くと、何も書かれていないメモ帳の画面が立ち上がるはずです。

そこに次の1行をコピー&ペーストしてください。
ただし、赤くなっている部分は、あなたのD2Vファイル名に修正するのをお忘れなく。。。

mpeg2source("silenthill.d2v")

コピペが済んだら上書き保存してファイルを右クリックで開き、「Play」 をクリックしてやると、「Media Player 6.4」が立ち上がって再生が始まります。



ここで、Vistaの場合はファイルを開くプログラムを選択するようにいわれることがあります。この場合は上のように「Windows Media Player」 を指定して「OK」をクリックしてください。


ここできちんと本編が再生されていれば問題ありませんが、万が一上のようにエラー画面が出てしまった場合は、入力したD2Vファイル名が間違っているか、「DGDecode.dll」 をAviSynthのプラグインフォルダにコピペ できていないことが原因ですので、よく確認してみてください。

特にVistaの場合、「DGIndex」でプロジェクトを保存する際に 「Save Project and Demux Video」 ではなく、誤って 「Save Project」 の方を選んでしまっている とプレビューが異常終了してしまいますので注意が必要です。


また、ソースであるDVDがきちんとマウントされていないとプレビューが失敗して上のように 「MPEG2Source: Could not open one of the input files.」 なるエラーが表示されることがあります。特に DAEMON Tools Lite を使用していて 「Automount」 が無効になっているような場合に注意が必要です。

ビデオ ストリームを再生できません。適切な伸長プログラムが見つかりませんでした。」 というようなエラーが出てしまった場合は、お使いのパソコンに MPEG-2 コーデックのデコーダがインストールされていないことが原因ですので、「PowerDVD」体験版 などのDVD再生ツールをインストールして、再度本編が再生可能か確認してみてください!(ちなみにDVD再生ツールは、DVDドライブやBlu-rayドライブを購入した際に、セットでついてきていると思います)

また、AVIファイルからDVDを作成する 「Avi2Dvd」 のように、中でAviSynthを呼び出すタイプのソフトがインストールされている場合は、プレビューに失敗することがありますので、特にAvi2Dvdがインストールされているような場合は一時的にアンインストールしておくようにしてください。


無事に本編が再生されることが確認できたら、AVSファイルの内容を次のように修正します。

mpeg2source("silenthill.d2v")
LanczosResize(768,432)

ここで新しく追加した部分では、作成するAVIファイルの縦横比を設定しています。
「LanczosResize(横のピクセル数,縦のピクセル数)」 という形で具体的な値を入力します。

上書き保存後にさっきと同じ要領で再生を確認すると、今度はサイズが「768 × 432」に補正された動画が再生されるはずです。
(先程メモしておいた アスペクト比4:3 の場合は、「LanczosResize(640,480)」 とするようにしてください!)


縦横比の設定が済んだら、先程の「DGIndex」における「Field Operation」の設定 に応じて次のようにAVSファイルの内容に手を加えてください。

■ 「Field Operation」 を 「Forced Film」 に設定している場合

mpeg2source("silenthill.d2v")
LanczosResize(768,432)
AssumeTFF()
Telecide()

上で赤く色を変えてある部分をAVSファイルに追加します。

ここで、先程「DGIndex」でプレビューした際に、「Field Order」 の値が「Bottom」になっていた場合 は、「AssumeTFF()」 とある部分を 「AssumeBFF()」 に変更するようにしてください!!(「Telecide()」 の方はフィールドオーダーの値とは無関係に、必ず入力するようにしてください。)

■ 「Field Operation」 を 「Honor Pulldown Flags」 に設定している場合

mpeg2source("silenthill.d2v")
LanczosResize(768,432)
FieldDeinterlace()

「Field Operation」 の設定をした際に 「Honor Pulldown Flags」 にチェックを入れている場合は、上のようにAVSファイルに 「FieldDeinterlace()」 と追記してください。(こちらの場合は、「AssumeTFF()」 や 「Telecide()」 は入力しないようにしてください。)


「Field Operation」 の値に応じたAVSファイルの修正が済んだら、
さらに次のように内容に手を加えてください。

mpeg2source("silenthill.d2v")
LanczosResize(768,432)
AssumeTFF()
Telecide()
Undot()
audio = Wavsource("silenthill T80 3_2ch 448Kbps 48KHz.wav")
AudioDub(audio)

Undot()」 以降の3行分を、編集中のAVSファイルに追記(「Telecide()」 もしくは 「FieldDeinterlace()」 の次の行以降に追記)するわけですが、上で赤く色をつけた部分は、フォルダ内に保存されている音声ファイル名に必ず変更するようにしてください。

上書き保存後にさっきと同じ要領で再生を確認すると、今度はサイズが指定した値に補正され、インターレースやノイズがカットされた、音声付きの動画が再生されるはずです。

ここでもしうまくいかないような場合は、もう一度AviSynthプラグインのインストールがしっかりできているか、音声ファイル(WAVEファイル)名は間違っていないか確認するようにしてください!

また、ここでもし映像と音声にずれ(音ずれ)が生じているような場合は、次のようにAVSファイルに手を加えてください。。。

mpeg2source("silenthill.d2v")
LanczosResize(768,432)
AssumeTFF()
Telecide()
Undot()
audio = Wavsource("silenthill T80 3_2ch 448Kbps 48KHz.wav")
movie = AudioDub(audio)
DelayAudio(movie,0.75)

上では、音は付いているけれどずれてしまっているムービーを 「movie」 という名前の変数にいったん保存し、これを 「DelayAudio(音声を 遅らせる という関数を使って 「0.75秒だけ遅く」なるように設定しています。

上で 「0.75」 としている部分は、当たり前ですが、あなたが作業中のムービーが実際に何秒音ずれしているかを入力するようにしてください!

また逆に、音声が再生されるタイミングを早めたい場合は、上で 「0.75」 としている部分に負の値を入力するようにします。(マイナスの秒数だけ「遅らせる」ということは、その大きさの秒数だけ「早める」ことができます)

たとえば、2.5秒だけ音声部分が早く再生されるようにしたい(前にずらしたい)ような場合は、「DelayAudio(movie,-2.5)」のように入力すればいいわけです。。。

いったい具体的に何秒に設定するかについては、おおよその見当をつけて適当な値を入力してから一度再生してみて、まだずれているようだったら値を再度修正してまた再生してみる、、、を繰り返していくしかないと思いますので、ちょうどいい数値が見つかるまで試行錯誤が必要だと思います。

» 次は字幕データの準備ですが、今回は字幕が不要であるならば、さらにその先の
MPEG-2ファイルへの変換 に移ってください!

» ちなみに、追加で 「warpsharp」 プラグインを AviSynth のプラグインフォルダにインストール した上で、下のように「UnSharpMask()」 なる1文を追加しますと、動画全体がさらにくっきりと締まった感じになるのでお勧めです!

mpeg2source("silenthill.d2v")
LanczosResize(768,432)
AssumeTFF()
Telecide()
Undot()
UnSharpMask()
audio = Wavsource("silenthill T80 3_2ch 448Kbps 48KHz.wav")
AudioDub(audio)


▼ 字幕データの準備

ここでは、先程インストールした「VobSub」を使って、字幕用のデータを作成します。
スタート」→「すべてのプログラム」→「VobSub」→「VobSub Configure」 と選択してください。

新しく、「Filter: VobSub」というウィンドウが開いたら、左下の「Open...」をクリックしてください。

ファイルの種類」 を 「Ifo and Vobs, for creating idx/sub (*.ifo)」 に、
ファイルの場所」 を、さっきリッピングしたDVDファイルを保存してあるフォルダに
変更してください。

ここで開くファイルは、紙にメモした名前のファイルです。
(ここでは「VTS_06」とメモしてあるので、「VTS_06_0.IFO」を選択しました。)

字幕データの保存先
このとき字幕データの保存先を訊かれますが、ここでは必ず、先程AVSファイルを保存したフォルダと同じフォルダを指定するようにしてください。

保存先を指定すると、上のような画面になります。

上の図で赤く囲った部分には、「01 - English」「02 - Japanese」「03 - … のように、
いくつかの字幕用ファイルが表示されていると思いますが、まずは、
「Japanese」以外のファイルをすべて取り除いてしまいましょう!
(不要な言語のファイルをクリックした状態で、「<--」ボタンをクリックしてみてください)

上の例では、日本語字幕用ファイルが6つありますが、どれかひとつを選ぶことはせず、すべてのファイルを選ぶようにしてください。

準備ができたら、「OK」をクリックしましょう。

字幕データ作成後の様子 無事字幕データが出来上がると、AVSファイルを保存したフォルダは左のような様子になるかと思います。

通常、パソコンの画面上で見る分にはこのままで良いのですが、今回はiPod、PSP、携帯といった画面の小さなデバイス上での再生を目標にしているため、ひとつ問題が浮かび上がってきます。

そう、、、このままではせっかくの字幕が小さすぎて、読むのに非常に苦労するという問題があるのです(笑)

この問題に対処すべく、ここでは字幕部分のみを拡大してiPodなどの画面上でも問題なく視聴できる字幕データに変換していきます!

それでは先程と同じように、「スタート」→「すべてのプログラム」→「VobSub」→「VobSub Configure」 から「Filter: VobSub」ウィンドウを立ち上げてください!

Open」 をクリックして、今度はさっき作成した字幕ファイル(ここでは「VTS_06_0.idx」)
を開いてください。


字幕データを開いたら上の図のように、まず2つある「Scale」のつまみを左右だいたい同じ高さになるように引き上げます。

つまみを引き上げると、赤い枠が大きくなったと思いますが、それだけ
字幕のサイズが大きくなったことを意味します。

だいたいもとのサイズの1.5〜2倍くらいになったら、今度は赤い枠をマウスで移動させましょう。
だいたい左右同じくらい黒い枠からはみ出していて、下はほんの少しだけ黒い枠からはみ出す
程度の位置
に調整したら、「OK」をクリックしましょう!
(「Align」ボタンを押したまま「OK」をクリックすると、字幕が表示されなくなってしまうので注意してください)

字幕データの拡大が済んだところで、もう一度AVSファイルを開いてください。

mpeg2source("silenthill.d2v")
LanczosResize(768,432)
AssumeTFF()
Telecide()
Undot()
VobSub("VTS_06_0")
audio = Wavsource("silenthill T80 3_2ch 448Kbps 48KHz.wav")
AudioDub(audio)

上のように、「VobSub("VTS_06_0")」なる1行を追加しましょう。

ここも毎度の注意ですが、『VTS_06_0』となっている箇所は、あなたの字幕データのファイル名に置き換えるようにしてください。この時、「.idx」や「.sub」などの拡張子を一緒に打ち込まないように注意してください。


上書き保存が済んだらAVSファイルを Media Player 上で再生してみて、
きちんと字幕がのっていることを必ず確認するようにしてください!

もし字幕のサイズが小さすぎたり、位置がおかしいような場合は、もう一度先程の字幕データの修正作業をしてみてください。

なお、字幕のタイミングがずれてしまっているような場合は、
「VobSub」で作った字幕のずれを直す方法 (VobSub位置ずれ修正器)
を参考にしてみてください。。。


▼ MPEG-2ファイルへの変換


「QuEnc」を起動し、「Source AVS File:」 で前のチャプターで作成したAVSファイルを、
Destination File:」 で作成するMPEG-2ファイルの保存先を指定します。

MPEG-2ファイルは、ファイル名の末尾が「.mpg」になるようにしてください!

ファイルの保存先を指定したら、「Advanced Options...」 をクリックしてください。


設定画面の左側で変更するのは、縦横比の箇所です。
さっき紙にメモした値 を選択するようにしてください。
(ふつうは「16:9」か「4:3」あたりになるはず。。。)


右側の項目については、まず 「DC Precision」 の値を 「10」 に変更し、
Audio Codec」 を 「AC3」、「Audio Bitrate」 を 「384」にそれぞれ変更します。

最後に「Apply」 → 「Encode」 とクリックしていき、MPEG-2ファイルを作成します。


▼ 「携帯動画変換君」の機種別の設定方法

ここでは、あなたがお使いの携帯にぴったり合った「携帯動画変換君」の設定ファイルの作成方法について説明します。

「携帯動画変換君」のインストール時に設定ができている 場合は、ここを読み飛ばして 最後の仕上げ作業 に移ってください!

携帯動画変換君対応機種情報
以下、「NTT docomo」 向けの端末である 「N905i」 を例に、設定ファイルの準備方法を説明していきます。まず、携帯動画変換君対応機種情報 のページからあなたがお使いの機種を選択してください。docomo、au、SoftBank といった主要なベンダーの主要な機種はほぼ網羅されているので、ほぼ確実にお使いの機種が見つかるはずです。

[Item*] Title=640x360高画質30fpsステレオ TitleE=HVGAW High quality 30fps Stereo Command0=""<%AppPath%>\cores\ffmpeg" -y -i "<%InputFile%>" -timestamp "<%TimeStamp%>" -bitexact -vcodec mpeg4 -fixaspect -s 640x360 -r 29.76 -b 1500 -acodec aac -ac 2 -ar 44100 -ab 64 -f 3gp -muxvb 64 -muxab 32 "<%TemporaryFile%>.3gp"" Command1=""<%AppPath%>\cores\QT3GPPFlatten" "<%TemporaryFile%>.3gp" "<%OutputFile%>.3GP" -c QT_3GPP(MobileMP4)_VGA_AAC.ini" Command2="rm "<%TemporaryFile%>.3gp""

対象の機種のページをチェックすると、上のような「携帯動画変換君」に渡すコマンドが記載されていることと思います。

コマンドは何種類か用意されていることがざらで、中にはそのコマンドを実行するために別途ファイルを拾ってこなくてはならないものも存在します。

ここでは、「動画」 というカテゴリーに属しているコマンドの中で、新たなファイルのインストールが必要ないものを選ぶようにしてください。(新たなファイルがどうしても必要な場合は、そのページの説明に従う必要があります)

変換君用設定ファイルの新規作成
適当なコマンドを選んだら、携帯動画変換君のインストール先にある 「default_setting」 というフォルダを開いて、「Transcoding_N905i.ini」 というファイルを新たに作成します。
(もちろん 「N905i」 の部分はあなたがお使いの機種名にするようにしてください!)

[Info]
Title=機種別設定:3GP2ファイル, N905i向け設定
TitleE=Model: 3GP2, for N905i
Description=N905iに向けた設定です。
DescriptionE=Settings for NTT DoCoMo N905i.

[Item0]
Title=640x360高画質30fpsステレオ
TitleE=HVGAW High quality 30fps Stereo
Command0=""<%AppPath%>\cores\ffmpeg" -y -i "<%InputFile%>" -timestamp "<%TimeStamp%>" -bitexact -vcodec mpeg4 -fixaspect -s 640x360 -r 29.97 -b 1500 -acodec aac -ac 2 -ar 44100 -ab 64 -f 3gp -muxvb 64 -muxab 32 "<%TemporaryFile%>.3gp""
Command1=""<%AppPath%>\cores\QT3GPPFlatten" "<%TemporaryFile%>.3gp" "<%OutputFile%>.3GP" -c QT_3GPP(MobileMP4)_VGA_AAC.ini"
Command2="rm "<%TemporaryFile%>.3gp""

[Item1]
... まだ他にもある場合は以下に続ける ...

いま作成した 「Transcoding_[あなたの機種名].ini」 の内容は上のような感じになります。

[Info] の段落の記述内容が反映された様子
[Info] ではじまる1段落目には、(携帯動画変換君のインストール先にある)Setup.exe」を起動した際に表示される設定ファイル名(Title)と補足説明の内容(Description)を記述します。「TitleE」、「DescriptionE」というように「E」が付く項目は変換君の言語を英語に変更した際に表示される内容になります。

基本的には上で紹介した内容をコピー&ペーストして、あなたの機種向けにアレンジするようにするとよいでしょう。。。

続いて、[Item0] と入力して直後に改行して、そこに変換君のWikiから拾ってきたコマンドをコピー&ペーストしてください。

コマンドをコピー&ペーストする際は、「Title」、「TitleE」 および 「Command0」、「Command1」、... 各行の末尾で必ず改行するように注意してください。この改行を怠ると変換君で最後の仕上げ作業をする際に、途中でエラーが発生します! また逆に、各行の末尾以外では改行をしないように注意してください!

もし変換君の使用時にエラーが発生した場合は、コマンドのコピー&ペーストがうまくいっていない可能性が高いので、くれぐれも注意するようにしてください。

他のコマンド列も追加したいような場合は、[Item1][Item2]、... といった感じでアイテムを追加していけばOKです!

Transcoding_[あなたの機種名].ini」 の設定が済んだら 「Setup.exe」 を起動していま編集した設定を選択し、「設定」ボタンをクリック してください。以上で変換君の設定は終了です!


▼ 「携帯動画変換君」による仕上げ

いよいよ最後のステップです! あとほんのひと押しですのでがんばってください!!

「携帯動画変換君」を解凍したフォルダ内に、「3GP_Converter.exe」 なるファイルがあるので
開いてみてください。


「携帯動画変換君」が起動したら、上のように「選択」をクリックして、完成したiPod用動画の保存先を指定します。

最後の最後に(笑)、「QuEnc」で作成したMPEG-2ファイルを
上のスペース内にドラッグ&ドロップして、iPod用動画の作成を開始してください!

さあ、あなたの大好きなDVDの映像を、好きなところに持ち出しましょう!!

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