2005年10月03日

水滴を作る

Gimp-テクスチャ-水滴-20051002
テクスチャの実験。Gimp2.2で作成。
http://macototo.cool.ne.jp/junics/dark_waterdrop.html
ここのフォトショップで作った水滴と似たような感じになるようにやってみた。

この水滴をレイヤーごとにわけると、以下の5枚のレイヤーとなる。
各レイヤーのモードはすべて標準。各レイヤーの役割は、左上から右へ向かって、

1. ハイライトレイヤー
2. 水滴の内部の影レイヤー
3. 水滴自体の色レイヤー
4. 水滴と背景の間にできる影レイヤー
5. 背景レイヤー

となっている。このレイヤーの順番で、水滴の画像ができている。
Gimp-テクスチャ-水滴-完成ハイライトレイヤ-20051002.png Gimp-テクスチャ-水滴-完成内部影レイヤ-20051002.png Gimp-テクスチャ-水滴-完成水玉レイヤ-20051002.png
Gimp-テクスチャ-水滴-完成水滴の陰レイヤ-20051002.png Gimp-テクスチャ-水滴-完成背景レイヤ-20051002.png


作り方の大まかな流れを以下に示す。

Step1 ファイルを開く
Step2 水玉レイヤーを作り、水玉を描く
Step3 水玉レイヤーを4つ複製する
Step4 内部の影レイヤーを仕上げる
Step5 ハイライトレイヤーを仕上げる
Step6 水滴と背景の間にできる影レイヤーを仕上げる
Step7 水滴自体の色レイヤーで透明度を調節
Step8 各レイヤーを微調整

以下、各Stepの詳細を記述する。

Step1 ファイルを開く
ファイル-新規(N)をクリックして、新しくファイルを開く。
例の場合は、横320、縦240の大きさにして新しくファイルを開いた。
これで、背景という名前のレイヤーが一枚ある状態となる。

Step2 水玉レイヤーを作り、水玉を描く
新規レイヤーを作る。ダイアログ画面がでてくるが、
レイヤーの塗りつぶし方法で、透明を選択。
それ以外は何も指定しなくてよい。

このレイヤーに水滴を描く。
描画色を白にし、
画像画面のメニューバーから、道具-描画ツール-絵筆を選択。
レイヤーに水滴を描く。

背景が白色だと水滴が描かれたのかわからない為、
背景レイヤーは、目マークをクリックして、
表示しないようにする。以下の作業でも、他のレイヤーで
隠れてしまう時は、非表示にすること。

大きい水滴を描く場合は、ブラシを新規に作成する。
新規に作成するときは、ブラシダイアログの左から
2番目のボタンを押す。
例の場合は、2種類のブラシを新規に作成し使用した。

水滴の大きさは、だいたい同じぐらいの大きさにして
おいたほうが良い。大きさがばらつきすぎると、ぼかす時に、
影がつかなかったりつきすぎたりで、うまくいかなかった。


出来上がった水玉レイヤー
Gimp-テクスチャ-水滴-完成水玉レイヤ-20051002.png

Step3 水玉レイヤーを4つ複製する
水玉レイヤーが出来たら、このレイヤーを4つ複製する。
これで、レイヤーは全部で6枚となる。
各レイヤーの名前を上から順に、

1. ハイライトレイヤー
2-1. 水滴の内部の影1レイヤー
2-2. 水滴の内部の影2レイヤー
3. 水滴自体の色レイヤー
4. 水滴と背景の間にできる影レイヤー
5. 背景レイヤー

とする。水滴の内部の影1と2でレイヤーが2枚あるが、
次のStep4で結合して1枚にするので、完成は5枚のレイヤーとなる。

Step4 内部の影レイヤーを仕上げる


最初の2-1.水滴の内部の影1レイヤー
Gimp-テクスチャ-水滴-完成水玉レイヤ-20051002.png

最初の2-2.水滴の内部の影2レイヤー
Gimp-テクスチャ-水滴-完成水玉レイヤ-20051002.png

2-2.水滴の内部の影2レイヤーを選択し、色を白から黒にする。
画像画面のメニューバーから、レイヤー - 色 - 反転を選択。

次に、2-1.水滴の内部の影1レイヤーを選択し、ぼかす。
画像画面のメニューバーから、
フィルター-ぼかす- Gaussian Blur...を選択。
例の場合は、値を35、35でぼかした。

2-1.水滴の内部の影1レイヤーを、適当に右下へ移動させる。
画像画面のメニューバーから、道具 - 変換ツール- 移動を選択。
直下の2-2.水滴の内部の影2レイヤーとのバランスをとりながら、
移動させること。

直下の2-2.水滴の内部の影2レイヤーと結合する。
画像画面のメニューバーから、レイヤー-下のレイヤーと結合を選択。

この結合したレイヤーを以下、
2.水滴の内部の影レイヤーと呼ぶことにする。

3.水滴自体の色レイヤーを選択し、
水玉全部が選択範囲に指定された状態にする。
画像画面のメニューバーから、
道具-選択ツール-By Color Select を選択。

2.水滴の内部の影レイヤーに戻り、1ピクセル選択範囲を縮小する。
画像画面のメニューバーから、選択-Shrink...を選択。
値を1ピクセルに設定して、実行する。

2.水滴の内部の影レイヤーで、選択領域を反転させる。
画像画面のメニューバーから、選択-反転。

2.水滴の内部の影レイヤーで、この選択領域を消去する。
画像画面のメニューバーから、編集-消去。

選択領域を無くす。
画像画面のメニューバーから、選択-なし。

2.水滴の内部の影レイヤーで、白色を透明色にする。
画像画面のメニューバーから、フィルター-色-color to alpha。
色は白を選択。デフォルトでは、白に設定されている。


以上の作業で、出来上がった2.水滴の内部の影レイヤー
Gimp-テクスチャ-水滴-完成内部影レイヤ-20051002.png

Step5 1.ハイライトレイヤーを仕上げる


最初の1. ハイライトレイヤー
Gimp-テクスチャ-水滴-完成水玉レイヤ-20051002.png

1. ハイライトレイヤーを選択する。

水玉全部が選択範囲に指定された状態にする。
画像画面のメニューバーから、
道具-選択ツール-By Color Select を選択。

この水玉を小さくするため、選択範囲を縮小する。
画像画面のメニューバーから、選択-Shrink...を選択。
値を適当に設定する。ハイライトなので小さいほうが良い。

よけいな部分を消去するため、選択領域を反転させる。
画像画面のメニューバーから、選択-反転を実行。

この選択領域を消去する。
画像画面のメニューバーから、編集-消去を実行。

選択領域を無くす。
画像画面のメニューバーから、選択-なし。

ハイライトを、少しぼかす。
画像画面のメニューバーから、フィルター-ぼかす- Gaussian Blur...を選択。
値はプレビューを見ながら適当に調節する。


以上の作業で、出来上がったハイライトレイヤー
Gimp-テクスチャ-水滴-完成ハイライトレイヤ-20051002.png

Step6 水滴と背景の間にできる影レイヤーを仕上げる


最初の4.水滴と背景の間にできる影レイヤー
Gimp-テクスチャ-水滴-完成水玉レイヤ-20051002.png

4.水滴と背景の間にできる影レイヤーを選択する。

色を白から黒にする。
画像画面のメニューバーから、レイヤー-色-反転を選択。

黒い水玉をぼかす。
画像画面のメニューバーから、
フィルター-ぼかす- Gaussian Blur...を選択。
値はプレビューを見ながら適当に調節する。

4.水滴と背景の間にできる影レイヤーを、適当に右下へ移動させる。
画像画面のメニューバーから、道具 - 変換ツール- 移動を選択。
水滴の陰のように見えるよう、適度に移動させる。

水滴とかさなる部分をくりぬく。
3.水滴自体の色レイヤーを選択し、
水玉全部が選択範囲に指定された状態にする。
画像画面のメニューバーから、
道具-選択ツール-By Color Select を選択。

この状態で、4.水滴と背景の間にできる影レイヤーに戻り、
この選択領域内を消去する。
画像画面のメニューバーから、編集-消去を実行。


以上の作業で、出来上がった水滴と背景の間にできる影レイヤー
Gimp-テクスチャ-水滴-完成水滴の陰レイヤ-20051002.png

Step7 水滴自体の色レイヤーで透明度を調節
3.水滴自体の色レイヤーを選択する。
レイヤーダイアログの、不透明度を適当に操作。
背景に対して、水滴に見えるように調節する。


水滴自体の色レイヤー
Gimp-テクスチャ-水滴-完成水玉レイヤ-20051002.png

Step8 各レイヤーを微調整
背景をつけたり、ぎざぎざした感じならば、
各レイヤーを微妙にぼかしてみたりして調節する。

例の背景は、パターンのSlateを選択した。
パターンの選択方法は、背景レイヤーを選択し、
パターンを画像画面へドラッグ&ドロップすれば、
画面がそのパターンで塗りつぶされる。


Slateパターンで塗りつぶされた背景レイヤー
Gimp-テクスチャ-水滴-完成背景レイヤ-20051002.png