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事件
【なりすましウイルス】横浜地検次席検事「心よりおわび」 誤認逮捕大学生の処分取り消しでコメント
2012.10.23 16:03
パソコン遠隔操作で横浜市のホームページに小学校襲撃予告が書き込まれ、男子大学生(19)が誤認逮捕された事件で、大学生に非行事実はないと判断して保護観察処分を取り消すよう申し立てた横浜地検の堀嗣亜貴(ほり・つぐあき)次席検事は23日、申し立て理由などについて報道陣にコメントを出した。全文は以下の通り。
■処分取り消し申し立ての経緯について
犯行声明が寄せられ、この事件に関する問題が発覚した後、神奈川県警、当庁において、改めて調査した結果、少年がパソコン操作中に、あらかじめ第三者がインターネット上に仕掛けた特殊なプログラムが作動し、少年の意思によらずに、本件書き込みが行われた疑いが濃厚となり、非行事実が存在しないことが明らかになったため、処分取り消しの申し立てに至った。
■家裁送致の判断について
犯人であるとは認められない少年を家裁送致するに至ったことからすれば、捜査に不十分な点があったことは否定できない。少年に対し、心よりおわびいたします。
■少年への謝罪について
今月20日、当庁の刑事部長において、少年宅に伺い、事実関係の確認をさせていただくとともに、少年及び両親に直接おわびを申し上げた。
■今後の対応について
本件事案の内容について、部内で周知を図るとともに、特に技術的な対応策や取り調べの在り方などについて、神奈川県警とも連絡を取りつつ、検討を進めていく所存であります。
■少年の捜査段階における供述状況について
個別事件における証拠の内容に関わる事柄である上、本件が少年事件であり、少年側の意向を含めたプライバシーへの配慮がとりわけ求められることや、真犯人に対する捜査を継続中であることを踏まえ、少年の捜査段階での供述について明らかにすることは相当でない。
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