医療費の自己負担に慎重な考え

10月23日 14時18分

三井厚生労働大臣は、閣議のあとの記者会見で、生活保護受給者に対し医療費の自己負担を求めることについて、「必要な受診を抑制してしまうおそれがある」と述べ、慎重な考えを示しました。

全額公費で負担している生活保護受給者の医療費について、２２日に開かれた財務大臣の諮問機関の「財政制度等審議会」では、窓口負担を求めないことが生活保護費全体の増加につながっているとして、自己負担を求めるべきだとする意見が大勢を占めました。
これについて、三井厚生労働大臣は閣議のあとの記者会見で、「窓口負担を求めることになれば、金銭的な理由で必要な受診を抑制してしまうおそれがある。生活保護の見直しは厚生労働省の社会保障審議会でも議論しており、より慎重な検討が必要だ」と述べ、生活保護受給者に医療費の自己負担を求めることに慎重な考えを示しました。