がんの生存率示すシステム運用10月23日 4時28分
胃がんや肺がんなど30種類以上のがんについて、患者らがインターネットのホームページで、がんの部位や進行度などを入力すれば、5年後までの平均の生存率をグラフで見ることができるシステムを専門病院で作る団体が開発し、23日から運用を始めました。
アドレスは次のとおりです。
http://www.zengankyo.ncc.go.jp/
「KapWeb」と名付けられたこのシステムは、全国31か所のがん治療の専門病院が加盟する「全国がん(成人病)センター協議会」が、平成16年までの8年間に診断されたおよそ24万件の症例を基に作りました。
協議会のホームページの画面で、患者や家族が性別、年齢、がんの部位、進行度、それに、受けた治療方法などを入力すれば、診断から5年後までの平均の生存率が1年ごとにグラフで表示されます。
また、治療が始まってから一定の期間がたった患者も、診断を受けてからの日数を入力すれば、その時点からの生存率が分かるようになっています。
このほか、協議会のホームページでは、平成15年までの3年間に、協議会に加盟する28の病院で、診断や治療を受けた患者の病院ごとの5年後の生存率も新たに見ることができるようになっています。
システムの開発に関わった三上春夫医師は、「患者が自身の状況に応じた治療成績を見ることができる初めての仕組みで、有効な治療法の選択や再発を防ぐために注意すべき点など、主治医に相談する際に役立ててもらいたい」と話しています。
「全国がん(成人病)センター協議会」のホームページのアドレスは、次のとおりです。
http://www.zengankyo.ncc.go.jp/
[関連リンク] |
|