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事件・事故

繰り返し暴行、谷本さんは衰弱死 連続変死事件関係者が証言 

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 尼崎市連続変死事件で、昨年のドラム缶女性遺体遺棄事件で起訴された角田(すみだ)美代子被告(64)周辺の関係者が、同市の民家床下から遺体で見つかった高松市の谷本隆さん=1944年9月生まれ=について、「尼崎と高松で、繰り返し暴行を受け、尼崎で衰弱死した」と証言していることが22日、捜査関係者への取材で分かった。

 谷本さんの死因は特定できないが、頭部や足には殴打されたような痕があり、県警は死亡に至った経緯を詳しく調べる。

 関係者によると、角田被告と男数人は2003年、義理の娘、角田瑠衣被告(27)=窃盗罪で起訴=が暮らしていた高松市内の実家に押しかけ、瑠衣被告の両親や親族を軟禁。瑠衣被告の母親=病死=の親族の借金を取り立てるとして、数カ月間居座り、両親らに暴行を加えていた。

 谷本さんの親族によると、角田被告や義理のいとこの李正則受刑者(38)=死体遺棄などの罪で実刑判決=が、「金を払え」と繰り返し要求。李受刑者に段ボール箱に詰められた大量の紙片を見せられ、「これが請求書や。どう返すのか、家族で相談しろ」と告げられた。

 谷本さんら親族はそれぞれ数百万円を用立てて、計約2千万円を角田被告と李受刑者らに手渡したという。03年10月ごろに角田被告らは姿を消したが、その後、瑠衣被告や姉(29)、さらに谷本さんが行方不明になった。

 捜査関係者によると、谷本さんの死亡推定時期は04年ごろとみられ、所在不明となってほぼ1年以内に死亡した可能性が高い。兵庫県警尼崎東署捜査本部は、容疑者の特定を進め、角田被告らが受け取った現金の流れも調べる。

(2012/10/22 16:30)

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