米兵女性暴行:在日米海軍司令官、沖縄副知事に謝罪

2012年10月23日

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与世田副知事(右)に謝罪文を手渡すクロイド少将=沖縄県庁で2012年10月23日午前10時4分過ぎ、井本義親撮影

 沖縄県で20代女性に暴行したとして米海軍兵2人が逮捕された集団強姦(ごうかん)致傷事件を受け、在日米海軍司令官のダン・クロイド少将は23日、謝罪のため沖縄県庁を訪れた。

 クロイド少将は与世田兼稔(よせだ・かねとし)副知事に「女性の耐え難い苦痛と、沖縄に与えた不信感と憤りに対し心から深くおわび申し上げる」と謝罪した。

 在日米軍は再発防止策として日本に駐留する全米軍兵士の夜間外出(午後11時~翌午前5時)を19日から禁止にしており、クロイド少将は「米海軍一丸となって全面的に捜査に協力し、再発防止に全力で取り組む。沖縄との信頼を再構築したい」とも語った。

 これに対し、与世田副知事は外出禁止令について「実効性は今後検証する必要がある」と指摘。その上で「普天間飛行場の県外移転など基地の整理縮小を加速し、兵士の数を削減するのが重要。日米地位協定の運用改善だけでは不十分で、協定の抜本的な改定も必要だ」と述べ、再発防止に向けたさらなる取り組みを求めた。【井本義親】

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