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ロシアに世界最大のエネルギー企業10月23日 10時56分
ロシア最大の国営石油会社「ロスネフチ」は、イギリスの石油大手「BP」などが保有するロシア第3の石油会社の株式を買い取ることで大筋で合意したと発表し、ロシアに世界最大のエネルギー企業が誕生する見通しになりました。
発表によりますと、ロスネフチは、BPと別のロシア企業が折半で出資しているロシア第3の石油会社「TNKーBP」社の株式をBPなどからすべて買い取り、完全子会社とすることで大筋で合意しました。
合意が実行に移されれば、ロスネフチは国内の石油生産量のおよそ40%を手がけることになり、石油と天然ガスの生産を合わせると世界最大のエネルギー企業になります。
これについて、プーチン大統領は「ロシアだけでなく、世界のエネルギー市場にとって意義のあるものだ」と述べ、歓迎しました。
ロシア政府としては、エネルギー分野の管理を進めて、資源大国としての影響力を強めるねらいがあるものとみられます。
一方、BP側も株式の売却で、現金123億ドル(日本円でおよそ9800億円)を受け取るほか、ロシア政府などからロスネフチの株式を買い取って20%近くを出資するとともに、2人の役員を送り込む予定です。
BPとしては、ロシアでの合弁事業を手放すものの、親会社のロスネフチに対する影響力を保つことで、ロシアでの今後の事業展開にプラスになると判断したものとみられます。
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