仏の心3
一時金を1ヶ月で使い果たした元ヤクザのAさんだが、またまた何か問題を起こしてくれたようだ。同居のCさんが緊迫した様子で電話をかけてきた。
「もう怖くてAさんと一緒には住めませんよ~。」
話を聞いてみると、Aさんは酒を飲んで同居の二人に暴力を振るったらしい。その酒のお金はどこから出たのか?同居のCさんに話をよく聞くと、
「金を出せって凄まれたから、怖くなって25000円出しちゃったんです。」
それでお酒を買って飲んで多少暴れたようだ。
「同居のDさんは、Aさんにヘッドロックをかけられて、1000円と携帯電話を取られました。それでAさんはどっかに出て行っちゃいました。」
生活保護受給決定がもう数日で出るという所で、この恐喝まがい事件。仏の心どころか、元ヤクザ丸出し。時を同じくして、見知らぬ弁護士から小生に電話連絡が来た。
「●●法律事務所の弁護士でXXと申します。」
XX弁護士は、前にAさんが刑務所に入った事件を担当していた弁護士さんだったらしい。今回また弁護士に連絡を取る必要が出たので、知り合いの弁護士に頼んだということ。
「Aさんは今逮捕されて●●警察署に拘留されています。Aさんには連絡を取れる親族がおらず、代わりに知り合いの野田さんに連絡を取ってくれということで、今お電話差し上げています。」
「逮捕されたのはいつでしょうか?容疑は何でしょうか?」
「11月7日に無銭飲食で逮捕されました。」
Aさんは恐喝事件の翌日ということになるが、またまた逮捕されてしまっていたのだ。
「無銭飲食の被害額はどれくらいですか?」
「4000円位だそうです。こちらとしましては、その被害弁償ができれば早期に出てこられる可能性が高まるので、何とかしたいと考えています。それでAさんが言うには、生活保護費が出るということで、それで弁償できないかと相談していたんです。生活保護のお金は下りているんでしょうか?」
「いや、丁度保護決定が下りるか下りないかというタイミングでした。下りているにしてもお金を取りに行かなければならないでしょう。」
「分かりました。ところで野田さんは、Aさんとはどういうご関係でしょうか?」
「とりわけ縁もゆかりも、何の義理も筋合いもないところですが、知り合いに助けてやってくれと言われて知り合っただけの話です。」
弁護士には小生の活動内容を簡単に説明した。詳しい話は、その弁護士にファックスを送ることにして電話は終わった。それにしても無銭飲食の被害額を、まだ手にしていない生活保護費で弁償とは。ホームレス支援をしている私からしても、虫の良い話である。だれがこの話に賛同してくれるであろうか?しかもX市の福祉課長は辛い。そうやすやすと保護費を逮捕者に出してくれるとも思えないが、弁護士が行けば何とかなるであろうか。
いずれにせよ、警察に捕まったならその支援もせねばなるまい。逮捕歴3回(内1回は例のクソ容疑)という小生の経験からしても、晩秋の寒さに衣類等所持品なしでは厳しい。すぐにボランティアのBさんに差し入れと面会に行ってもらった。
面会したBさんによると、Aさんは面会室で土下座して謝ったらしい。しかしその後の会話内容などから判断して、Bさん曰く「余り反省している様子はなかった」。
その話を聞いて、小生は「こりゃダメだ」と思った。まるで素直な良い子とヤクザの間を往復する多重人格者である。要するにある時は暴力的な犯罪を犯し、ちょっと追い詰められると「申し訳ありません」と素直なよい子に豹変する。これを繰り返しているようなのだ。ここから更正するのは容易ではない。
(つづく)
多重人格について最近考えていたのです。
自分が3つくらい人格がありそうです。
1・ いつまでも子供みたいな甘えん坊人格。
2・真面目で感じ良いと言われる人格。
3・激しく乱暴な人格。
バランス良く抑え程よく取り入れうまく生きるのが課題です。
最近仕事もラジャス動性からタマス(愚鈍ではないがのんびり)に転換致しております。 仕事に関しては、この12年の流れはラジャス、タマスが交互に来ていますので、その繰り返しもどうかと考えている所です。ブログを参考に変化出来れば…と思っております。
※久しぶりに失礼致しました。