無許可でバイク整備業を営み、暴走族風に改造した年式の古いバイク（旧式バイク）を修理したなどとして、県警交通捜査課は５日、成田市芦田のバイク店「トータルバイクファクトリーＨ・Ｍ」経営、小嶌春樹容疑者（３０）＝成田市久住中央４＝を、道路運送車両法違反容疑で逮捕した。顧客のほとんどは「旧車会」と呼ばれる旧式改造バイクの愛好者集団で、全国から改造などの注文を受けていたという。

　容疑は関東運輸局長の認証を受けずに自動車分解整備事業所を経営し、今年１〜７月、千葉県や福島県の男性のバイク３台の分解整備などを行ったとしている。小嶌容疑者は「許可が必要とは知らなかった」と容疑を一部否認しているという。

　同課によると、同店は０８年６月ごろから営業を始め、１１年までの約４年間に旧車会のメンバーが持ち込むなどした旧式バイクの改造や整備などで、約２億３５００万円を売り上げていたとみられる。小嶌容疑者は愛好者向け雑誌などで「腕のいい整備士」として紹介され、全国から注文が相次いでいたという。