仏シャンボール(Chambord)の森林を歩くボーイスカウトのメンバー(2007年5月27日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/ALAIN JOCARD
【10月19日 AFP】米国で18日、ボーイスカウトアメリカ連盟(Boy Scouts of America)で数十年にわたり繰り返されていた性的虐待の事実を示すとされる資料がオンラインで公開された。
通称「性倒錯ファイル」と呼ばれる、およそ1万4500ページに及ぶ同資料の公開は、オレゴン(Oregon)州最高裁の命令に従い行われたもので、正式名は「Boy Scouts Ineligible Volunteer Files(ボーイスカウト不適格ボランティアのファイル)」という。
これまで非公開だった同資料には、1965~85年の期間にボーイスカウトの指導者や大人たち1200人以上が関与したとされる子供たちへの性的虐待の詳細が、手書きメモなども含めて記されている。
被害者側の弁護団は、この膨大な資料の内容に触れるとともに、同連盟の指導者たちは長年にわたり虐待の事実を隠ぺいしてきたと主張。さらに、ボーイスカウトを利用して未成年を狙う小児愛者を完全に排除するための連盟の対策はいまだに不十分だと非難した。
これに対し、ボーイスカウトアメリカ連盟側は「明らかに不十分、不適切、または間違った対応をした事例が一部にはあった」と認め、被害者らに謝罪した。(c)AFP/Michael Thurston