日本一細長い半島 佐田岬半島
日本一細長い半島をご存知でしょうか。佐田岬半島は四国の最も西に位置し、北は瀬戸内海、南は宇和海に面して長さ約50キロメートル西南に伸びています。今回はこの佐田岬半島にある伊方ビジターズハウスをご紹介しましょう。
四国電力伊方ビジターズハウス
キャラクター「フッキー」
四国電力伊方ビジターズハウスは、四国の電力の約4割をまかなっている伊方発電所に隣接するPR施設です。昭和53年6月にオープン。平成6年10月に別館を増設、伊方町観光物産センター・道の駅であるきらら館と連絡通路でつながりました。また、平成19年7月には本館展示コーナーを全面リニューアルしました。3D立体映像やコンピュータグラフィックスなどの最先端技術を使って、原子力発電所を実際に見学しているかのようなバーチャルな体験ができます。来館者は年間5万人にものぼります。
伊方町にたくさん咲いているつわぶきの花をモチーフにしたキャラクター「フッキー」と共に、まずはシアターホールからご案内しましょう。
シアターホールでは200インチの大型スクリーンでフライングツアーやGOGOデンキーズの冒険などの3D立体映像を大人も子どもも楽しむことができます。フライングツアーでは、明治26年、ライト兄弟よりも早く飛行機を発明した地元八幡浜出身の二宮忠八の玉虫型飛行機に乗って、伊方発電所の内部や周辺地域を巡ります。特別のメガネをかけて立体映像を見ると、玉虫型飛行機やキャラクターたちがスクリーンから飛び出して触れそうです。
次に原子炉格納容器コーナーへ。ここでは、原子炉容器や蒸気発生器という伊方発電所でとても重要な設備が実物の6分の1の模型と光の演出で再現されています。原子炉容器内で核分裂による熱で暖められた熱いお湯が蒸気発生器で熱交換をして、また原子炉容器に戻ってくる経路が一目で理解できます。
原子炉格納容器コーナー
蒸気発生器で作られた蒸気は次にタービン·発電機に向かいます。タービン·発電機のコーナーでは、蒸気がタービンの羽を廻して、発電機で電気がつくられるしくみを模型と映像で分かり易く学ぶことができます。
中央制御室は発電所の運転を集中的に管理する原子力発電所の頭脳ともいえる所です。中央制御室のコーナーでは、モニターやスイッチが並び、そこに立つとさながら発電所の運転員のようです。ビデオでは実際に中央制御室で働く運転員が、中央制御室の仕事や安全対策について説明します。
佐田岬半島には伊方ビジターズハウスの他に、その昔畳8枚敷もの大きさの大カニが住んでいたという亀ヶ池や、推定樹齢600年の巨大なクワ科の亜熱帯植物、あこう樹もあります。リアス式海岸で海洋景観が美しく、県立自然公園は、佐田岬半島だけでも8箇所、先端の佐田岬は国立公園に指定されています。
欠かせないのは、おいしい食べ物です。愛媛県は有名な柑橘類の産地。みかんは和歌山県と生産量日本一を競っています。いよかん、キウイフルーツの生産高は日本一。また海産物も豊富で岬(ハナ)鯵や岬(ハナ)鯖、それに宇和海でとれる新鮮な小魚を骨ごと皮ごとすり身にして油で揚げたじゃこ天や魚のすり身と野菜を合わせて揚げたじゃこカツはきらら館の名物で、休日には行列ができる程大人気。揚げたてをほおばると魚のうまみがたっぷりです。
みなさんも四国最西端の佐田岬半島に訪れてみませんか。
伊方ビジターズハウス
| 所在地 | 〒796-0421 愛媛県西宇和郡伊方町九町コチワキ3-204 |
|---|---|
| 電話 | 0894-39-1399 |
| ウェブサイト | http://www.yonden.co.jp/energy/atom/pr/page_02.html |
| 開館時間 | 9:00a.m.から5:00p.m. |
| 休館日 | 12月29日から1月1日 |