ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 TV版

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 TV版

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」公開記念!新劇場版「序」「破」を2週連続放送!!

これはアニメではない、ヱヴァである 新たな「エヴァ」伝説の始まり!

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 TV版 ついに! 国内外を問わず数多くのファンを期待させ続けてきた「エヴァンゲリオン」の劇場版シリーズ最新作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」が11月17日に公開! それに先立ち、11月9日&16日の2週に渡って、シリーズ1作目と2作目を金曜ロードSHOW!用に再編集した「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 TV版」、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 TV版」を連続放送!さらに、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 TV版」の後に、「Q」の冒頭6分38秒を特別に放送致します!

1995年にテレビ東京系で放送された連続アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に続き、97年には劇場版「シト新生 DEATH&REBIRTH」「Air/まごころを、君に THE END OF EVANGELION」、そして翌年の98年には「エヴァンゲリオン」の本来の姿と銘打たれた劇場版「REVIVAL OF EVANGELION」として、「DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に」が公開。哲学や宗教学へのオマージュを散りばめた物語は、謎を謎のままとして残した状態でエンディングを迎えたかと思われていた。しかし2006年、庵野秀明自らの手で「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」全4作が“再構築”されることが発表されて、事態は急展開。その第1章となる「序」は、テレビシリーズの序盤のストーリーに即して展開していく。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 TV版 舞台となるのは2015年。セカンド・インパクトと呼ばれる大災害により人類の半分が失われた後の世界だ。孤独だが平凡に暮らしていた14歳の少年・碇シンジは、ある時、長年連絡が途絶えていた父・ゲンドウから突然呼び出され、地球に襲来する正体不明の存在“使徒”と戦うために作られたEVA(エヴァ)と呼ばれる巨大な人型兵器に乗ることに。わけもわからないまま参加した初めての作戦で使徒を撃退することに成功したシンジ。彼は、EVA零号機のパイロットで父親にとって特別な存在である少女・綾波レイと出会い、2人は協力して使徒と戦うことになる!

自分はなぜ戦わなければならないのか、自分はそもそも何のために生まれてきたのか…。孤独と不安を胸に抱きながらも、父親からいつの日か認められることだけを願って戦い続けることを選び、巨大な敵に立ち向かっていく主人公のシンジ。テレビシリーズの時以上に彼の苦悩がより前面に押し出された本作は、「逃げちゃダメだ」というアニメ史に残る名セリフを生みだしたシンジの内面の葛藤と、彼の心の成長を丁寧に描きだしていく。そして、彼とは対照的にEVAに乗り続けることこそが自分の存在意義だと確信し、淡々と戦いに挑んでいくレイ。ホコリだらけの部屋や脱ぎっぱなしの洋服の乱雑さといった細かい描写から、「私には他になにもない」と思っている彼女の本音がひしひしと伝わってきて胸が痛くなる。

2人を中心に複雑に絡みあう人間ドラマと、同時に進行するダイナミックでスピーディーなアクションシーンもすばらしい。次々に姿を変えて襲来する使徒の造型も、それに対抗する零号機と初号機のフォルムも、最新CGによって独創的にパワーアップ。「のぼうの城」の樋口真嗣らが新作画コンテを担当した大規模作戦のシーンも、圧巻の迫力だ。一方で、コメディパートをけん引する特務機関NERV(ネルフ)の作戦部長・ミサトのキャラクターもキュート。静と動、強と弱、バイオレンスとコメディのバランスが絶妙で、老若男女が楽しめるエンターテインメントになっている。

使徒とはいったい何なのか。襲来したすべての使徒を倒した時、そこには何が待っているのか…? 作品を貫く大きな謎をリズミカルに提示していく物語の序章。この作品こそが、エヴァのすべての伝説の始まりなのだ!

内気な少年・シンジと謎めいた美少女・レイ 2人はなぜ、何のために戦うのか…?

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 TV版 2000年に起こった「セカンド・インパクト」の後、わずかに生き残った人々が正体不明の謎の敵性生命体・使徒の襲来に怯えながら暮らしている2015年の第3新東京市。その地下に位置する特務機関NERV(ネルフ)の最高司令官・碇ゲンドウ(立木文彦)は、使徒撃退のために、「汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン」の開発と実用化計画に着手していた。そんなある日、父親であるゲンドウから突然呼び出されたのが、14歳の少年・シンジ(緒方恵美)。彼は、誰からも嫌われないために誰にも心を開かない決意をした孤独な少年だった。

NERVに到着したシンジが命じられたのは、襲来した使徒を撃退するために「エヴァンゲリオン」通称EVAの初号機を操縦すること。初めて乗ったEVAとシンジは驚異のシンクロ率を見せ、シンジの意志とは関係なく、EVA初号機は初戦にして使徒をせん滅することに成功した。その後も作戦に参加するため第3新東京市に住むことになったシンジを、彼の上官でありNERVの作戦部長であるミサト(三石琴乃)は自宅に連れていくことに。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 TV版 シンジにとって初めての他人との共同生活。最初はミサトとも同級生ともうまく打ちとけることができないシンジだったが、いくつかの戦いを経て少しずつ自然にふるまえるようになっていく。しかし、彼にも何を考えているのか理解できない存在がいた。EVA零号機のパイロットでもあるクラスメイトの綾波レイ(林原めぐみ)だ。レイはゲンドウや科学者のリツコ(山口由里子)らとともに、EVAの開発の初期段階から実験に参加してきた美少女。その過程で使徒と融合しようと暴走したEVA零号機から強制排出されたレイは、身体に大きなダメージを負っていた。それ以来、EVA零号機は活動を凍結。一方で、ゲンドウとレイの間には誰にも立ち入ることのできない深い絆が育まれていた。実の息子である自分には見せたことのないリラックスした表情でレイと話すゲンドウの姿に、シンジは嫉妬とも怒りとも言えない複雑な感情を抱くのだった。

そんな中、シンジにとって3体目となる使徒が襲来。これまで以上に強力な敵を相手に、まったく歯が立たず、かといって逃げることもできずに負傷してしまうシンジ。初号機ごと強制避難させられたシンジはそのまま病院に入院することになるが、その間にも使徒はNERVの中核に向かって侵略を進めていた。ゲンドウの計画を遂行するためには、初号機が使徒と戦う必要がある。精神的にも深く傷ついたシンジに対して、淡々と使徒せん滅の計画を告げるレイ。シンジがEVAに乗ることを拒否するならば、まだ傷が癒えていないレイが一人で使徒と戦わなければならない…。その事実を知りながらもグズグズと決断できずにいるシンジを、ミサトはある場所に連れていく。そこでシンジが目にしたのは、かつて地上に襲来した使徒“リリス”。すべての人類を「サード・インパクト」から守るためにNERVが存在していると聞かされたシンジは、再び初号機に乗る決意を固める。

作戦はレイが使徒の攻撃を食い止めている間に、日本中の電力パワーを集結した世紀の“1発”でシンジが使徒の中枢をぶち抜くというもの。それが外れれば、使徒によるNERVの本部への直接攻撃が可能になり、それはつまり、全人類の滅亡をもたらす危機の始まりを意味する。決して負けることは許されない究極の「ヤシマ作戦」。シンジとレイはそれぞれの決意を胸に、EVAに乗り込むのだが…。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 TV版

キャスト

<碇シンジ>
緒方恵美
<綾波レイ>
林原めぐみ
<葛城ミサト>
三石琴乃
<赤木リツコ>
山口由里子
<碇ゲンドウ>
立木文彦
<冬月コウゾウ>
清川元夢

スタッフ

<原作・脚本・総監督>
庵野秀明
<監督>
摩砂雪
鶴巻和哉
<主・キャラクターデザイン>
貞本義行
<主・メカニックデザイン>
山下いくと
<新作画コンテ>
樋口真嗣
京田知己
<総作画監督>
鈴木俊二
<作画監督>
松原秀典
黄瀬和哉(プロダクションI.G.)
奥田淳
もりやまゆうじ
<メカニック作画監督>
本田雄
<特技監督>
増尾昭一
<演出>
原口浩(動画工房)
<美術監督>
加藤浩(ととにゃん)
串田達也(美峰)
<色彩設定>
菊地和子(Wish)
<撮影監督>
福士享(T2 Studio)
<CGI監督>
鬼塚大輔
小林浩康
<編集>
奥田浩史
<効果>
野口透(アニメサウンド)
<音楽>
鷲巣詩郎
<テーマソング>
「Beautiful World」宇多田ヒカル
(EMI Music Japan Inc.)