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銚子沖 洋上風力発電の実験公開10月22日 19時7分
陸上の風力発電より発電能力が安定しているとして期待される「洋上風力発電」の実験のための風車が、千葉県銚子市沖の海で公開されました。各地の風車よりも沖合に造られたのが特徴で、沿岸より安定的に風が得られるかが検証されます。
風車は、NEDO=新エネルギー・産業技術総合開発機構などが銚子市沖に設置したもので、深さ12メートルの海底に基礎を造り、支柱を海面から80メートルの高さに立てています。一般家庭1200世帯分に相当する2400キロワットの発電能力があり、電気は海底ケーブルで陸地に送ります。
「洋上風力発電」は、陸上に比べて風が強いため、発電能力が安定しているとされ、原発事故のあとは特に期待が高まっていますが、国内では、実験を含めてもまだ北海道や茨城県など4か所でしか行われていません。
NEDOは、沖合の場合、沿岸よりさらに強く安定した風が得られるとされることから、今回、銚子市の海岸から3キロと各地の風車より沖合に設置しました。NEDOは、今年度内に風車の稼働を始め、発電の効率性や風や波への耐久性などを検証します。
NEDOの和坂貞雄理事は「実験で得られたデータを、陸上の風力発電の2倍ともいわれるコストの削減などに生かし、日本のエネルギーの支援につなげていきたい」と話しています。
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