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政治
解散の是非か、「弔い」か 原発は置き去り 鹿児島3区補欠選ルポ
2012.10.22 08:54
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野田政権発足後初の国政選挙となる鹿児島3区補欠選挙(28日投開票)は、29日に召集される臨時国会での解散をめぐる攻防にも影響を与えるとあって、与野党ともに総力戦で臨んでいる。自民党は安倍晋三総裁誕生後初の国政選でもあり「圧勝」で政権奪還に弾みをつけたいのに対し、与党系候補は政党色を消し「弔い合戦」を演出する。永田町の政争に隠れ、九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)など地元密着の政策課題の議論は手薄い。
「ここには立派なオゴジョ(娘さん)がおられますねえ。皆さん、今度の補選は自民、公明両党を支持するか、民主党を支持するかの選挙なんですよ!」
自民党の若手のホープ、小泉進次郎青年局長は投票日前最後の日曜日の21日、薩摩川内市で党公認候補、宮路和明氏の街頭演説に登場。ご当地方言で地元女性の心をくすぐりながら、補選を次期衆院選の前哨戦と位置づけ、支持を訴えた。
自民党は勝利することで「世論は早期解散を望んでいる」との流れを作り、野田佳彦首相を年内解散に追い込むことを目指す。続々と幹部が現地入りし、25日には安倍氏が選挙区内4カ所で街頭演説する。
「選挙の顔」として期待された新執行部の初陣だけに「ただ勝つだけでなく完膚なきまでに打ちのめす」(党幹部)のが目標だ。
民主党でこの日、選挙区入りしたのは政調会長に抜(ばっ)擢(てき)された細野豪志氏。
「(9月の)自民党総裁選を戦ったのは全員2世議員だ。考えられない階級社会と言って過言ではない」
細野氏は「3年間のいろいろな失敗」を反省する一方で、激しく自民党を攻撃した。民主党は「党公認候補と同じ扱い」(安住淳幹事長代行)で、国民新党の野間健氏を応援している。
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