アイシング
【 icing 】
一般的なアイシングは、応急処置や既往症(以前に故障した箇所)のある人の予防処置として、氷やアイスパックを患部に当て、15〜20分冷やすことで、内出血や体液の集中を抑え、腫れや痛みを抑制するのが目的。ランニングによる筋肉の疲労回復法として、運動によって上昇した筋温を平常時の温度に素早く戻すことで、微細な組織ダメージの修復を早める目的で行われる「ランナー式アイシング」もある。氷やアイスパックを用いて短時間で冷やすのが最も効果的だが、水道水をかけるだけでも効果は十分にある。マラソンのレース中、疲労してきた筋肉に水をかけるのもよい。
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アイソトニック
【 isotonic 】
←→ ハイポトニック
アイソトニックとは「等張」という意味で、人間の体液とほぼ同じ浸透圧のことをいう。体液とほぼ同じ浸透圧の飲料をアイソトニック飲料といい、市販のスポーツドリンクの多くがこの浸透圧を用いている。人間は運動などで汗をかくことによって、水分だけでなく、ナトリウム、カリウム、カルシウムなども一緒に失われる。アイソトニック飲料は体内への吸収が早く、水分やミネラル、糖分が手軽に補給できる。レース前やレース後に摂取すると、脱水や疲労の予防につながる。
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アクティブレスト
【 active rest 】
日本語では普通「積極的休養」という。疲労回復には完全休養よりもあえて身体を積極的に動かし、能動的に疲労回復の働きかけをして休養を取るという意味。典型的な例はレースやトレーニング後のクーリングダウン。ゆっくりとジョギングし、アイシングやストレッチングを行うなどの一連の行為も、疲労回復を高める上で効果的なアクティブレストとして位置づけられる。
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アライメント
【 alignment 】
骨、関節の配列や形状のこと。O脚、X脚、扁平足など、形態上の特徴を表すものである。人の身体の構造は歪みとねじれが存在し、この歪みが強いと故障との関連も高くなる。ランニングのような負荷の軽いスポーツでも単調な動作の繰り返しにより、障害を引き起こすこともある。
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インターバル走
【 interval training 】
1952年のヘルシンキオリンピックで、5000m、1万m、マラソンの長距離3種目で金メダルを獲得したエミール・ザトペック選手(旧チェコスロバキア)が行っていたことで世界に広まったトレーニング法。疾走と緩走(ジョグ)を繰り返す。スピード持久力を高める効果があり、フルマラソンのトレーニングとしても有効。400m×10本といったショートインターバルや、2000m×5本などのロングインターバルがある。
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ウインドスプリント
【 wind sprint 】
→ ※流しの項を参照
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ウォーターローディング
【 water loading 】
レースの3日前から十分な水を摂取することで、体内の正常な新陳代謝を促し、老廃物をスムーズに排泄するなど、体調をいい状態にもっていくことを目的として行われる水分摂取法。ウォーターローディングに最適な飲み物は水で、1時間に800mlを上限として、1回に250ml以下の水をできるだけ何回にも分けて摂取するようにする。排尿量(回数)がやや増え、黄色だった尿が無色になれば適切な量。
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ウォーミングアップ
【 warm up 】
準備運動のこと。ストレッチングや軽めのジョグを行うことで、血液循環や心拍数を高め、筋温を上昇させ、神経的な刺激を入れることで、主運動に必要な身体機能をあらかじめ高めておくことが目的。フルマラソンの場合、スタミナに不安があり、5時間前後のタイムで完走が目標のランナーならば、最初の5kmをウォーミングアップと考え、ストレッチングだけでも構わない。
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ウルトラマラソン
【 ultra marathon 】
「超長距離走」といい、一般にフルマラソンの距離、42.195kmより長い距離を走るマラソンのことをいう。50kmや100kmなど、一定の距離を走るものから、6時間以上の一定の時間を走り続ける時間走までさまざまなレース形態がある。100kmでは国際陸連が道路の世界記録を公認している。
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エアロビック
【 aerobic 】
→有酸素運動のこと。※有酸素運動の項を参照
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AIMS
【 Association of International Marathons and Distance Races 】
1982年に発足した国際マラソン・ロードレース協会のこと。60を超える国の、150以上のマラソンやロードレースの主催者が加盟し、正確な距離計測の方法など、ルールの統一化などを行っている。ホノルル、ベルリン、ロッテルダムなどのほか、日本でも東京国際や福岡国際などのエリートマラソンや、長野、河口湖などの大会が加盟している。
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エイドステーション
【 aid station 】
エネルギーや水分補給のために、コース上に設置された、食べ物やドリンクを提供する場所。エイドステーションが何km間隔で設置されているかは、大会選びの重要項目の1つ。地元の特産品などをメニューに加えるなど、補給物の内容が充実していることで、ランナーの間で人気となっている大会もある。
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AT
【 Anaerobic Threshold 】
有酸素運動も、その強度を上げていくと、やがて無酸素運動の領域に近づいていく。その臨界点がATといわれる概念で、「無酸素性作業閾値」と訳される。多くのランナーは、「ややきつい」と感じる速度がAT。
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駅伝競走
【 えきでんきょうそう 】
長距離を複数の人数でリレー形式で走り、その速さを競う競技。駅伝ともいう。国際陸連では国際名称を「road relay」としているが、日本発祥であることから「ekiden」ともいわれている。駅伝という言葉は日本書紀にも載っており、首都と地方を結ぶ道路網の中継所である「駅」に配置していた馬を乗り継ぐ制度「駅伝」が語源であるとされている。競技としての最初の駅伝は1917年(大正6年)に行われた「東海道五十三次駅伝競走」とされている。京都の三条大橋から東京の上野不忍池までの23区間、約508kmで行われた。
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LSD
【 Long Slow Distance 】
ロング・スロー・ディスタンスの略で、読んで字のごとく、ゆっくりしたペースで、長時間走るトレーニング。十分に酸素を取り込みながら、身体に低負荷をかけ続けることで、毛細血管の発達や、心肺機能の開発など、持久力の養成に効果がある。
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LT
【 Lactate Threshold 】
ゆっくりしたペースから、徐々にスピードを上げていったとき、乳酸が血液中に急増し始めるポイントのことで「乳酸性作業閾値」と訳される。これより速いペースで走ると、グリコーゲンやグルコースといった糖が盛んに消費され、代謝産物である乳酸が急増していく。マラソンのレースでは、ゴールでグリコーゲンが枯渇していてもいいので、LTペースより少し速いペースで走ることが最も効率がよい。
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オーバートレーニング
【 overtraining 】
トレーニング後、正常な疲労回復がなされず、体調が落ち込んだままになってしまう状態のことをいう。オーバートレーニングの初期段階では調子がおかしい、疲れがとれない、たまりやすいといった症状を示す。さらに症状が進むと疲労が慢性化し、オーバートレーニング症候群と診断される。このような場合は、一定の期間きっぱりとトレーニングを休んで元の状態に回復させる必要がある。
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オーバーペース
【 over pace 】
レース前半、予定より速いペースで走ってしまうこと。フルマラソンでは、レースの早い段階から、疲労物質の乳酸が血液中に蓄積してしまうため、レース後半大幅にペースダウンしてしまうケースが多く、良い結果につながらない場合が多い。
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