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オオムギ遺伝情報 解読に成功10月18日 7時7分
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岡山大学などの研究チームが、オオムギのほぼすべての遺伝情報の解読に成功し、今後、病気や暑さに強い品種の開発につながるのではないかと期待が寄せられています。
オオムギの遺伝情報の解読に成功したのは、岡山大学と農業生物資源研究所、それにドイツやアメリカなど合わせて6か国の研究者で作るチームです。
この研究チームは、およそ51億対の塩基で構成されるオオムギの遺伝情報の分析を6年前から進めてきましたが、全体のおよそ98%の塩基配列を解読するのに成功しました。
さらに日本のグループが研究を進めた結果、オオムギの特徴を決めている2万6000余りの遺伝子も特定することができたということです。
オオムギは世界中で栽培され、パンやビールの原料になるほか、家畜の餌などにも利用されていて、今回の研究成果が病気や暑さに強い品種の開発につながるのではないかと期待が寄せられています。
岡山大学の佐藤和広教授は、「今回の研究成果を基に、暑さに強いオオムギを作れば、温暖化で栽培ができなくなった地域の食料の確保にも重要な役割を果たせる」と話しています。
この研究成果は、日本時間の18日に発行されるイギリスの科学雑誌「ネイチャー」に掲載されます。
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