地方【尼崎ドラム缶遺体】暴力で集金、自らの手は汚さず 捜査の長期化必至+(1/2ページ)(2012.10.20 23:32

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【尼崎ドラム缶遺体】
暴力で集金、自らの手は汚さず 捜査の長期化必至

2012.10.20 23:32 (1/2ページ)

 兵庫県尼崎市の民家の床下で男女3人の遺体が見つかった事件は、別の傷害致死罪などで起訴された角田(すみだ)美代子被告(64)の周辺で死者・行方不明者が8人にのぼり、死も考慮しない暴力で強引に金を集める美代子被告の異様な“支配構造”が浮かび上がってきた。関係者は「(遺体の)3人は殺され、別に殺害された3人も高松市の住宅地や岡山県沖の海などに遺棄された」と証言する。最初の遺体発見から21日で1週間。兵庫県警はまず3遺体の捜査を進めるとみられるが、全容解明には長期化が避けられない様相だ。

部屋に監禁・暴行

 「民家に3人の遺体が埋められている」。美代子被告の関係者の証言に基づき、兵庫県警は10月13日から尼崎市梶ケ島の民家を捜索。14~15日に床下の土中から3遺体を発見した。うち2人は美代子被告の義理の娘、瑠衣被告(27)=窃盗罪で起訴=の伯父、谷本隆さん(68)と、兄の交際相手の安藤みつゑさん(71)と判明。残る1人は瑠衣被告の姉(29)の可能性が高い。

 いずれも死因は特定できていないが、県警は谷本さんの遺体の頭部や足に内出血のような皮膚変色を確認し、「(谷本さんらは)部屋の中に監禁され、暴行を受け続けて衰弱死した」との関係者証言もある。

自らは手出しせず

 美代子被告は養子縁組などを通じ、死者・行方不明者を含め複雑な縁戚関係を築き上げていた。ターゲットを定めると、周辺者を連れて押しかけて家ごと乗っ取り、暴力による恐怖で従わせた。

 美代子被告らが高松市内の瑠衣被告の実家に押しかけたのは平成15年初め。自らは手を下さず、“用心棒”の李正則受刑者(38)=別の死体遺棄罪で実刑=らに両親を殴らせるなどして脅迫を続けた。結局、親類を含め2千万円以上を巻き上げたとされる。

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