不正操作されたパソコンから、横浜市のホームページ（ＨＰ）に小学校への襲撃予告が書き込まれた事件で、誤認逮捕された可能性が高まっている少年（１９）（保護観察処分）の供述内容が分かった。
少年は当初、「不当逮捕だ」と訴えていたが、最終的に「小学生を困らせたかった」などと動機まで具体的に供述していた。神奈川県警や横浜地検は、供述を誘導するなど無理な取り調べがなかったかどうか、検証を進める。
横浜市のＨＰに「鬼殺銃蔵」の名前で同市立小への襲撃予告が書き込まれたのは６月２９日。少年は２日後の７月１日、威力業務妨害容疑で逮捕された。
捜査関係者によると、少年は当初、「不当逮捕だ。やっていない」と否認していたが、捜査の過程で容疑を認めたという。
その上で、名前について「鬼殺は日本酒の商品名。１３が不吉な数字だからジュウゾウにした」と説明。襲撃先の小学校を選んだ理由は「１、２年前に（同小に）脅迫メールが送られた事件を覚えていた。検索サイトで探した」と供述したという。