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政治
前原氏が「年内に解散」 政府・与党内で足並みの乱れ
野田佳彦首相が「近いうちに信を問う」としている衆院解散の時期について、前原誠司国家戦略担当相は21日のフジテレビ「新報道2001」で「私の感覚で言うと、年明けに解散したら『近いうち』じゃない。首相は約束を絶対に守る人だ」と述べ、年内に踏み切るべきだとの考えを示した。野党側からは「発言は重い」(安倍晋三自民党総裁)などと歓迎の声が上がる一方で、民主党の安住淳幹事長代行は不快感を示し、政府・与党の足並みの乱れを露呈した。
前原氏は19日の民主、自民、公明3党首会談で首相が(1)衆院選挙区の「一票の格差」を是正するための「0増5減」の先行実施(2)特例公債法案処理のルール作り(3)社会保障制度改革国民会議の設置-の3条件に言及したことに触れ、「首相は3つが終わったら、信は必ず問うと言っている。おのずと落としどころは決まってくる」と強調した。
首相が具体的な解散時期を明示しないことについても「解散と言った途端にレームダック(死に体)になり、何かがあったときに(やるべきことを)できなくなることを心配している」と説明。野党が3条件に協力することが解散への近道になるとした上で「首相は誠実な人だから、自分の言ったことには責任を持たれる」と述べた。
この発言に対し、安住氏は高松市内で記者団に「(解散時期に関して)周りがとやかく言う話ではない」と批判した。前原氏の「年内解散論」についても「個人の感覚として発言したと聞いている。党執行部の意思ではない」と断言した。
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