東北大学、少子化問題の深刻さを訴える「子ども人口時計」を公開

    Sherpa  [2012/05/14]

    東北大学は5月10日、リアルタイムで少子化の状況がわかる「子ども人口時計」をインターネット上に公開したことを発表した。経済学研究科の吉田研究室が、同研究科内の情報システムスタッフと共同で開発したという。

    子ども人口時計では、日本における「現在の子どもの数」が表示されるが、その数値は100秒に1人のペースで減っており、少子化の深刻さを感じることができる。また、子ども人口時計による将来予測では、999年後の3011年5月には子どもの数が1人、1000年後には0人になると予想しており、Webサイトには「日本の子どもの数が一人になるまでの残された時間」も表示されている。

    5月12日時点の「残された時間」

    子ども人口時計は、総務省統計局の発表データによる15歳未満人口の変化率を基準に子どもの数を算出しており、計算方法も公開されている。

    子どもの数の計算方法(発表資料より)

    少子化の現状を数字で示すことで事態の重大性をアピールし、少子化対策の実効的な議論を加速させるためのひとつのツールとして活用されることを期待しているという。

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