子育て家庭の妻 86%が就労希望

2012.5.29 05:00

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 子育て家庭の妻の86%が正社員やパートで仕事に就くことを希望していることが、政府の調査結果で分かった。近く閣議決定する2012年版「子ども・子育て白書」に掲載される。長引く景気低迷で賃金水準低下に加え、リストラ、非正規雇用拡大など雇用の不安定さが増す中、夫婦共働き志向が顕著になった。

 調査は11年11月、18歳以下の子供がいて、夫婦で子育てをしている20~49歳の女性を対象に、インターネットを通じて行い、1万2289人から有効回答を得た。回答者の中には、就労中の人と無職の人の両方がいる。

 就労に対する意向を聞いたところ「今後はパートで働きたい」が最多の45.3%。「今後は(今後も)正社員で働きたい」25.8%、「最初はパート、ゆくゆくは正社員で働きたい」14.9%と続き、何らかの形で働きたいと考えている人が計86%に上った。「今後は(今後も)働かない」は11.6%だった。

 地域別でみると、「正社員で働きたい」は、東北35.6%、北陸33.8%、中国・四国28.2%の順。「働かない」は、近畿13.8%、北海道13.5%、首都圏12.8%の順で多かった。