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バッテリー
@バッテリーの構造
バッテリーはエネルギーを化学的な形で放出したり蓄える装置です。乾電池のように放出(放電)のみの装置ではないので、エンジンからの発電を蓄える(充電)ことで長期間にわたって使用することができます。
バッテリー内部には正極板と負極板がありその間にはセパレータによって仕切られています。これらを電解液に浸すことによって化学変化を発生させ、電気エネルギを取り出しています。

バッテリー放電時の化学変化は正極活物質の二酸化鉛(PbO2)が硫酸鉛(PbSO4)に変化し、負極活物質の海綿状鉛(Pb)も硫酸鉛(PbSO4)に変化します。また、電解液である希硫酸(H2SO4)が水(H2O)になっていきます。
放電が進むにつれてバッテリー内の水の割合が増えるので電解液(希硫酸)濃度が低下します。その結果、電気を取り出せなくなります。

一方、放電したバッテリーにエンジンによって発電された電気を送り込むことで正極板・負極板の硫酸鉛が分解され、硫酸は極板を離れて電解液中に戻ります。その結果、電解液濃度は回復します。同時に極板の活物質も元の状態に戻り、再び電流を取り出せるようになります。

一連の化学反応は理論上であり、長期間使用すると硫酸塩が結晶硬化していきます。この硬化した結晶を「サルフェーション」と言いますが、絶縁体であることからバッテリーの充放電機能を阻害します。廃棄される多くのバッテリーがこのサルフェーションが原因と言われています。
A開放式バッテリーと密閉式バッテリー
バッテリーには「開放式」と「密閉式」があります。近年、バイクの振動による液漏れ防止等の観念から密閉式バッテリーが主流となってきました。
開放式はバッテリーの上部に複数のキャップがあり、そこから電解液を注入・補充します。
長期間の使用により電解液の量が減少しますので、定期的なチェックが必要です。
一方、密閉式は使用時に電解液を注入し専用キャップでシールしますので、電解液の補充をすることはありません。「MFバッテリー」とはM=メンテナンス・F=フリーの略です。
また、急速充電や過充電に弱くバッテリーの寿命を大きく縮めてしまいます。充電の際は密閉式バッテリー対応の充電器を使用することをお勧めします。
Bバイク用バッテリーの型式の見方
バッテリーの容量は「Ah」で表しています。これは「時間率」という単位になります。
バッテリーは電気の取り出し方、つまり大きな電気を短時間で取り出すのと小さな電気を長時間で取り出すのとでは大きな性能の差が出ます。そこである一定の時間で取り出せる電気を表し表記しています。
時間率(Ah) = 電流(A)×時間(h)
オートバイ用バッテリーでは「10時間率」という基準で表されます。つまり「10時間で何Aの電流が取り出せるか」という意味です。
例えば「10Ah」は1A×10h=10Ahで「1Aの電流を10時間流すことができる」ということです。また、「3Ah」は0.3A×10h=3Ahで「0.3Aの電流を10時間流すことができる」ということです。
ちなみに国内自動車(四輪)用は「5時間率」、欧州自動車用は「20時間率」で基準化しています。

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