|
サイドスタンドスイッチのしくみ
モンキーやCD、エイプなどにはサイドスタンドスイッチ(Sスイッチ)が装備されています。サイドスタンドが下りている時にギヤをニュートラルポジション以外のところにに入れるとエンジンがストップするというものです。サイドスタンドが下りたまま走行するという危険を回避するのに取り付けているようです。ではどのような仕組みになっているのでしょうか?配線図を見ていきましょう。

図1 サイドスタンド配線図

サイドスタンドスイッチパターン
図1の緑/白はCDIからSスイッチやダイオードを介してニュトラル回路の「若葉/赤」へ繋がる電線、黄/黒はSスイッチからサイドスタンドパイロットランプ(S/Pランプ)へ繋がる電線です。モンキーなどS/Pランプが無い車種はこの黄/黒の電線はありません。
ダイオードには電気の流れを一方通行にする役割があります。つまり図中の矢印の方向へ電気が流れると考えてもらえば良いでしょう。もしこれが無いと、例えばサイドスタンドが上がっている時には緑/白の電線がGNDと繋がっている状態ですので、ニュートラルスイッチ(Nスイッチ)の状態にかかわらずニュートラルパイロットランプ(N/Pランプ)は常に点灯してしまいます。
エンジンが止まったり止まらなかったりするのはCDIから出ている「緑/白」の電線がGNDに繋がっているか繋がっていないかによります。GNDへの断続はNスイッチもしくはSスイッチで行っています。つまり、エンジンのON/OFFはNスイッチもしくはSスイッチのON/OFFによって決まります。では、具体的に見ていきましょう。

図2 サイドスタンドが上がっている状態
図2はサイドスタンドが上がっている状態、つまり走行中の時の電気の流れです。サイドスタンドが上がっている時は緑/白と緑が繋がり、黄/黒と緑が離れてます。これでCDIからGNDに電気が落ちる回路は確保され、NスイッチのGNDが離れても(ニュートラル時以外のギヤポジションになっても)Sスイッチ経由でGNDに繋がれいるのでエンジンが止まることはありません。

図3 サイドスタンドが下がっている状態でギヤがニュートラルの時
図3のように逆にサイドスタンドが下がっている駐車時はSドスイッチからではGNDへ落ちることができないので、NスイッチのGNDに頼ることになります。ギヤポジションがニュートラルの時にはNスイッチがGNDへ落ちているので、これを共用させてもらっている状態となりエンジンはストールすることが無いのです。

図4 サイドスタンドが下がっている状態でギヤを1速へ落とすと・・・
ここで発進時に1速へ落とす、つまりニュートラル時以外のギヤポジションになるとNスイッチはGNDから離れ、CDIの緑/白は完全にGNDから浮き、結果、エンジンがストンと止まってしまいます。私は過去にスタンドの上げ忘れで何回も怖い目に遭っているので、こういった機構をもっと積極的にminiバイクにも搭載して欲しいものですね。

|