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【岐阜】

「マイコプラズマ肺炎」流行、過去最悪の勢い

 高熱や激しいせきが続く「マイコプラズマ肺炎」が、県内で過去最悪の勢いで流行している。県が定点観測をしている5カ所の医療機関で1月から9月末までに確認された感染者は316人で、昨年1年間の患者数を既に100人上回った。流行のピークとなる冬を前に、県が予防の徹底を呼び掛けている。

 国立感染症研究所(東京都)によると、県内の定点観測の医療機関で九月下旬の一週間に確認された感染者は平均四人。全国平均の一・一八人を大幅に上回り、栃木県(五・二九人)と群馬県(四・七五人)に次いで三番目に多かった。

 県保健医療課によると、症状の特徴は熱と頭痛、乾いたせき。熱が下がってもせきは数週間続く。中耳炎や髄膜炎を併発することもある。患者の大半は三十代以下で、十代が最も多い。ただ、天皇陛下が昨冬に罹患(りかん)されたように、大人も注意する必要がある。

 感染経路はだ液の飛沫(ひまつ)や体の接触。ワクチンはなく、手洗いやうがいといった一般的な予防が大切だ。

 岐阜大付属病院の村上啓雄副院長(感染症)は「乾いたせきが続いたらすぐに病院で受診すべきだ」と指摘する。

 年末年始はインフルエンザやノロウイルスも流行することから、「今年はマイコプラズマとの三重苦になる可能性がある。早めの予防を心掛けてほしい」と呼び掛けている。

 (多園尚樹)

 

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