成分献血(血漿・血小板献血)

 成分献血とは、コンピュータ制御された成分採血装置を使用して血液中の特定成分である、血漿(けっしょう)や血小板(けっしょうばん)だけを抽出して献血し、そのほかの体内で回復に時間のかか成分(赤血球や白血球など)を再び体に戻すという献血法です。 だから成分献血は体への負担も軽く、多くの血漿や血小板を献血できる特徴があります。 抽出された成分の色は血液の赤ではなく、濃い黄色をしています。 血液の赤色は赤血球に含まれる「ヘモグロビン」の色で、成分献血には赤血球が含まれていないからなんです。

 採血には長いと1時間程度必要で、通常片手で採血と戻しを繰り返す場合がよくあるのですが、たまに両腕に針を刺して片手で採血、もう片手で戻しをする方法を取ることがあります。 両手が使えなくなってしまうので不自由ですが、何かあれば看護士さんにお願いしてお菓子を食べさせてもらったり、かゆい所をかいてくれたりもします。(ちょっと恥ずかしいですが)

 献血の中でも血小板献血は特に重要で、白血病やガンの治療に欠くことが出来ず、輸血用血液供給の40%以上を占めています。 しかも全血献血・血漿献血に比べて、血小板の有効期間が採血後72時間以内と非常に短いため、毎日、多くの方の協力が必要となっています。 私もほとんどが血小板献血をしています。

 成分献血を行うには大きな装置が必要となるために、成分献血を行える場所は固定施設と呼ばれる、各献血センターでできるほか、移動献血車にも一部可能な車両もあるようですがまだ見たことはありません。 ほとんどは全血献血のみのようです。

 成分献血の次回献血可能となるまでの間隔は、男女とも2週間後からとなります。 成分献血には年間献血回数が決められていて、1年間で24回まで。 ただし血小板は一回の献血で2回と計算されるため、実質年間12回となります。